〜絆〜 (FAIRY TAIL)
□第十四話
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『…はぁ、命拾いしたな』
「ひぃぃぃ…!」
誰かに止められて、アルヴィスはジョゼの顔の前でギリギリに止め、ため息付きながらジョゼを離して変身を解いた。
「ん…」
そして光の強大な魔力を感じ、アルヴィスは近づいて来た魔力の方を見て、笑ってしまう。それと同時にエルザも目を覚ます。
『随分遅かったですね……マスター』
「…!」
地上から降りてきたのは、我が妖精の尻尾のマスター、マカロフだった。
「…いくつもの血が流れた…子供の血じゃ」
威圧的な声が響き渡った。
「出来の悪ぃ親のせいで子は傷み、涙を流した……互いにな」
『…』
「…もう充分じゃ。終わらせねばならん!」
「っ…マスター!」
『お帰りなさいませ、マスター』
涙を拭うエルザに笑顔が戻り、アルヴィスはマカロフの復活に微笑む。
「アル!」
『はい!』
「アル⁉︎」
『しっかり捕まっていろ!』
アルヴィスはこれからマカロフがやる出来事を避難するように離れ、エルザを抱き抱え、グレイたちのところに行く。
そしてマカロフを通り過ぎ、交差する中
『すみませんが、後は頼みます』
「うむ。お前さんもよく無事に戻ってきた」
『…いえ、ご心配をおかけしました』
そう言ってマカロフから去った。
「…」
マカロフの姿を確認したジョゼは、さっきまでとは違い恐ろしいまでの魔力を放出させる。
「天変地異を望むというのか」
「それがギルドのためならば」
マカロフも魔力を放出する。
これから聖十大魔道士対決が始まろうとしていた。
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「っ…う…何だ…?この温かいような、懐かしいような魔力は…!」
グレイが目を覚まし、その光景に驚く。
バンバンッ‼︎
マカロフとジョゼの魔法が激しくぶつかり合っていた。
『グレイ!大丈夫か?』
「アル⁉︎エルザ!これは…」
「っ…」
グレイはこの光景を見て自分が気絶している間何があったのか知りたかったが、ジョゼと戦っているマカロフを見て驚く。それと同時にミラとエルフマンも起きる。
「全員この場を離れよ!!」
「マスター‼︎」
「何でここに…」
『言われた通りにするんだ!行くぞ‼︎』
「でもよっ…!」
『つべこべ言わずさっさと行け‼︎エルフマン!ミラを頼む!』
「あ、ああ!姉ちゃん、立てるか?」
「ぇ、ええ」
「アル!私はもう大丈夫ですから…」
『ジュピターを喰らって、ジョゼと戦って何言っているんだバカ弟子が!』
「…」
アルヴィスはエルザに軽い説教した後、ジョゼとマカロフの戦いを少し見て外に脱出する。