花丸日和(刀剣乱舞)

□睦月
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ー幕末京都


今剣「さぁ!しんせんぐみが くるまえに やっつけちゃいましょう!」


加州「その前に作戦は?」


加州の問いに大和守は答えた。


大和守「一階の時間遡行軍は皆に任せる。僕がいち早くニ階に上がるから、一階が片付いたらついてきて」


石切丸「分かった。」


青江・鯰尾「「うん。」」


初陣、初隊長にしては的確な指示だった。


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ー池田屋


加州「あれ?…おかしいな。」


池田屋に入ると誰もいなかった。


キシ『気を付けろ。隠れて潜んでいるかもしれない…!上だ‼』


「「「!」」」


上を見ると時間遡行軍が居て、襲い掛かってきた。
最初に斬ったのは、青江だった。


青江「まったく、興味深い。」


加州「よし!一気に片付けちゃうよ!」


加州の合図に戦闘が開始された。


石切丸「厄落としだ!」


キシ『遅い!』


鯰尾「くあっ!!」


敵に押しかかられ襖に身体を強く打ち付ける鯰尾。
次の攻撃を避け「まだまだぁ!!」と斬りかかる。


キシ『はぁ‼』


加州「はっ!」


二振は、お互いの背中を守るように戦っていた。


加州「キシ!ついてって、る!」


キシ『ああ…。何とか、な!』


キシが敵を斬っていく中、他の皆の様子を見た。
そして加州は、大和守がニ階に上がって行くところを見る。


加州「おい!安定!」


キシ『…加州、これ以上皆が危ない。』


加州「!…やっぱり、今の俺達には難しい、か!」


キシ『…お前は、大和守のところへ行け。皆は俺が何とかする。』


加州「分かった!」


加州・キシ「『ハァ‼』」


二振の周りにいた敵を斬った後、離れて別々の方へ行った。


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鯰尾「くっ!…こ、の!」


鯰尾は怪我を負いながらも、敵を斬っていた。


鯰尾「はぁ…はぁ…!」


キシ『大丈夫か、鯰尾。』


鯰尾「キシ、さん…」


キシ『無理するな。』


キシは鯰尾の肩を組む。
周りを見て、近くにいた青江と今剣のところに行く。


キシ『お前達、大丈夫か?』


青江「僕は大丈夫だけど、今剣が…」


今剣「っ…」


今剣も鯰尾並みに傷が酷かった。


キシ『…今剣と鯰尾は、早く外に出た方がいいな。』


青江「そうだね。これ以上、此処にいないほうがいいみたいだし。」


ゴス!

石切丸「あ!」

ドス!ゴス!

石切丸「あ!いたぁ!」


キシ・青江「『!』」


奥に石切丸の声が聞こえた。状況は分からないが、追い込まれていると思われた。


キシ『青江、二振を頼めるか?』


青江「重たいのは嫌だよと言いたかったけど、まぁこの刀(子)達だったらいいよ。…目の前に出口もあるし、行っておいで」


キシ『すまない、二振を頼む。』


キシは、鯰尾と今剣を青江に任せて石切丸のところに行った。


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先程の刺さる音が聞こえたため、その方向を見ると石切丸が集中攻撃を喰らっていた。石切丸は大きいせいか、壁に刺さって動けなかった。


キシ『はぁ‼』


キシは、石切丸の周りにいた敵を斬り、壁に刺さっていた刀を刺さっている部分の回りを壊した。


石切丸「た、助かったよ。キシさん…。」


キシ『すまない。助けるの遅くなった…、歩けるか?』


石切丸「何とかね…。」


石切丸は歩けているが、疲れ気味だった。それを見たキシは、石切丸の手を自分の肩に乗せる。


キシ『後は帰るだけだ。無理するな石切丸。』


石切丸「ありがとう、キシさん。」


あの後、途中加州と大和守に会い、無事外に出られた。そして青江達と合流し、本丸へ帰還したのであった。
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