花丸日和(刀剣乱舞)
□如月
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ジャラン
ジャラン
ジャラン
朝から鈴が鳴り、眠たげな刀剣達は集合場所に集まった。
長谷部「諸君、おはよう。」
長谷部の挨拶に刀剣達は眠たげな声だった。その様子に長谷部は呆れ、燭台切は苦笑いする。
キシ『朝から弛んでいてどうする…。刀剣という物が…』
リュウ『まぁまぁ。朝ですからしょうがないですよ。』
皆の様子を見守っていたキシも呆れ、リュウも苦笑いしていた。
長谷部「昨夜まで降り続いた雪が、見ての通り積もっている。凍っているところがあるから注意するように」
「「「はーい…。」」」
またもや眠たげな声で返事をする。
長谷部「仲間になった刀剣男士がいる。昨夜、打刀の同田貫正国。そして、今朝 太刀の鶴丸国永が来た。」
黒いジャージを着た打刀 同田貫正国と全身白い着物と袴を着た太刀 鶴丸国永を紹介した。
鶴丸「よっ。皆、よろしくな。」
同田貫「俺の向かう戦場は何処だ?」
鶴丸は笑顔で挨拶をし、同田貫は好戦的だった。
燭台切「鶴さん!こんな形で会えて嬉しいよ!」
リュウ『お久し振りでございます。鶴丸様!』
鶴丸「おぉ!光坊にリュウ!」
三振は、馴染みのある刀達に会えて嬉しくなった。
長谷部「くれぐれも、主の期待を裏切らぬように。皆もここに来たばかりで、不慣れなことは覚えていよう。助けてやってくれ。」
キシ『では次に、主より拝命した本日の内番を発表する。
・馬当番:石切丸 秋田藤四郎
・畑当番:愛染国俊 鳴狐
・手合わせ:前田藤四郎 五虎退
・洗濯当番:歌仙兼定 山姥切国広
・掃除当番:蜂須賀虎徹 乱藤四郎
・炊事当番:燭台切光忠 にっかり青江
以上が、今回の内番だ。』
長谷部「そして勿論、主お世話係はこの俺!とキシだ。」
キシ『内番ではない者は、非番でもあるが出陣もある。各自そこは引き締めるように。』
獅子王「よしっ!出陣か!」
陸奥守「そいたらわしは、銃を磨くとするか!」
大和守「(内番はなしか…。)」
長谷部「そして、最後に加州。」
加州「?」
爪を見ていた加州は、返事するかのように前を向く。
長谷部「新しく来た二振を連れて、本丸を案内してくれ。」
加州「えー、何で俺?キシがやればいいじゃん!」
キシ『主からの指名だ。有難いと思え。』
加州「!…ふっふーん!俺愛されてるってわけね。分かった。」
加州は主からの指名したことに嬉しく思い、喜んで二振に案内をすることとなった。
長谷部「ごほん!それでは、いつ出陣命令が来ても対応できるよう気を引き締めて内番に…ってお前等〜!」
全員は、長谷部の話しを最後まで聞かないで各自へ戻っていった。
前田・五虎退「「キシさん!」」
キシ『ん?…どうした。前田、五虎退。』
各持ち場に行く中、キシも主お世話係のため、長谷部と一緒に審神者の所に行こうとした時、前田と五虎退に止められた。
前田「す、すみません。お忙しいのは百も承知なんですが…」
五虎退「そ、その…キシさんにお願いがありまして…」
キシ『何だ?言ってみろ。』
ウズウズする二振に疑問抱きながら聞いてみたキシ。その瞬間二振は、勢いよく頭を下げた。
前田・五虎退「「お願いします‼稽古のお付き合いしてもらいませんか‼」」
キシ『!』
キシは目を開くがすぐに戻った。
キシ『何故俺に…、俺よりも他の刀剣男士達がいるだろう。お前達の兄弟でもある薬研とか』
前田・五虎退「「///そ、その…」」
二振は顔を上げ、再びモジモジしながら言う。
前田「キシさんの構えが凄く綺麗で…、どうしたらあの様に戦えるのかなっと思い…。」
五虎退「そ、それに…、キシさんの指導は、勉強になりますので…」
キシは稽古場で自主稽古している中、時々刀剣が来ては、稽古や指導してくれたりもする。
キシ『…』
長谷部「…内番の様子を見てこい。その間、主のお世話は俺一人でも大丈夫だ。」
キシ『…長谷部。』
傍で聞いていた長谷部は、キシに行ってこいと勧める。
キシ『…分かった。他の内番を見た後、最後に稽古場に来る。それでいいか?』
前田「はい!構いません!」
五虎退「あ、ありがとうございます!」
二振はお辞儀した後、稽古場に向かった。
キシ『すまない、長谷部。』
長谷部「主に言っておく。気にするな。」