花丸日和(刀剣乱舞)

□如月
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ー庭


薬研「今日はお疲れさん。」


宗三「世話をかけましたね。」


薬研「いや。」


薬研は、皆のところへ行った。


長谷部「宗三。もう傷は大丈夫か?派手にやられただろう。」


宗三「しっかり手入れをしてもらいました。それにしても、こんなに寒いのに何故庭で鍋なんですか?」


キシ『今日は新刀剣歓迎鍋パーティーだ。親睦を深める為に庭でやろうとのことだ。主も参加させようとしたが、結局に無理だったがな。』


加州「主らしい。」


キシ『ああ。』


加州は苦笑いするしかなかった。
すると、キシも鍋を食べる皆のところへ行く。


キシ『疲れただろ。何か持ってくる。』


大和守「ありがとう。」


宗三「…隣、いいですか?」


長谷部「…」


長谷部は無言で少し移動して、宗三が座れるところを作った。それを見た宗三はそこに座った。


長谷部「死に様は見せずか。自尊心の高い男だ。」


宗三「そういう男だったのを思い出しました。」


しんみりする中、大和守が声を掛ける。


大和守「ねぇ!僕、さっきキシから聞いた話しなんだけど。」


長谷部「何だ?」


大和守「本能寺の変では、焼け跡から信長の痕跡は見つかってないって知ってた?」


長谷部「らしいな。自害したのはあくまで推測。実際に現場を見た者はいない。それがどうした?」


その瞬間、大和守が立ち上がって駆け出した。そして、すぐに止まり、三振の方に向ける。


大和守「信長は本能寺を逃げ出し、全権力を使って生きながらえ、ついには不老不死の力も手に入れ、今も尚何処かで生きているかもしれないのだー!」


大和守は思いっきり空に向かって指をさす。その姿に、三振は最初沈黙するが、笑い始めた。


加州「面白い話だな。」


長谷部「あの男ならやりそうだ。」


宗三「そうですね。」


大和守「でもそれってちょっと羨ましいな…。」


長谷部「そうか…!」


宗三「!」


加州「…。」


長谷部と宗三は、さっきまで元気だった大和守が少し寂しそうな表情していることに気付く。加州もそれに気付いた。


大和守「もし今、信長が生きていて、会うことができたら…、何て言葉をかける?」


長谷部・宗三「「…ふっ。」」


長谷部「言いたいことなんて何もない。」


宗三「あの男に何を言った所でねぇ。」


そう言い、二振は笑い出す。


大和守「(僕は沖田君に会いたい。今でも生きていたらいいと思う。会ったら何て言おうかな…!)」


大和守は二振を見た後、沖田のことを思った。


加州「今、あの人のこと考えてた?」


すると、加州が大和守の傍に来た。


大和守「…さぁね。」


加州「お前わかりやすいんだよな。そういう時の顔ってほんと」


大和守「…あ!流れ星!」


加州「え⁉流れ星?どこどこ!…えー!どこどこ!」


キシ『…。』


二振が流れ星に夢中になっている中、そんな彼等にキシは見ていたのだった。


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後日、同田貫はキシとリュウが刀剣女士であることを知り、暫く会う度にはジロジロと観察していた。


同田貫「ジー)」


キシ『…何だ。』


同田貫「お前、女…、なんだよな…。」


キシ『ああ。…だから何だ。』


同田貫「ジー)」


キシ『?』


リュウ『あはは…;』
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