花丸日和(刀剣乱舞)

□卯月
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シャン シャン


次郎「皆ー、花見やるよ!桜の下に集合!」


鈴の音や、最近来た次郎太刀の声が聞こえた。


リュウ『花見…?また、花見をするのでしょうか?』


一会『はて…、昨日も一昨日もしたはずでは…?』


リュウ・一会『『…ま、いいですか!』』


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ー沖田組の部屋


加州「え…、また?」


堀川「池田屋の夢ですか…。」


キシ『…。』


山姥切と同じ赤いジャージを着た少年。彼は最近顕現された堀川国広。新選組副長 土方歳三の脇差。その為、同じ新選組にいた加州、大和守、キシとは親しい間柄だった。


大和守「うん。沖田君の手には確かに大和守安定…、僕なんだよ。」


大和守は、池田屋の夢に何度も魘されていた。


加州「まぁ…、夢に文句は付けたくないけど。」


堀川「実際は加州清光ですよね?」


当時の池田屋では、沖田総司が持っていた刀は加州清光だった。それなのに大和守の夢では、加州清光ではなく、大和守安定を持っていた。


大和守「何でだろう…。ねぇ!ねぇ何で⁉一度や二度じゃないんだよ!」


加州「う、うわぁ…!」


大和守「ねぇ!ねぇ!」


大和守は加州の肩を揺らす。そのせいで加州は目を回す。


加州「池田屋に連れて行ってほしかったからじゃない…?」


キシ『もしくは当時の大和守はあの日、沖田総司の選択を心残りしたのでは…?』


大和守「それはない!…、と言えば嘘になるけど…、あの時は加州清光だった。その沖田君の選択を僕は否定しない。」


加州「…お前が必要とされてなかったわけじゃない。あの日は俺だった、それだけ。」


大和守「じゃあ…、何であんな夢を見るんだろう…?」


長谷部「俺だ。ちょっといいか?」


大和守が夢で悩む中、長谷部が来た。


大和守「はーい。」


加州「お、主お世話係。」


長谷部「堀川、近侍になったそうだな。」


堀川「そうです。」


長谷部「仕事がある。」


堀川「?」


長谷部「ついて来い。」


キシ『堀川、後は頼む。』


堀川「はい、それでは失礼します。」


堀川は、長谷部と共に部屋から出た。
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