〜絆〜 (FAIRY TAIL)
□第三話
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ー妖精の尻尾
「…」
エルザはアルヴィスを去ったほうを見たままだった。
「(また、言いたいことがあったのに言えなかった…)はぁ…」
「エルザ?どうしたの?」
「ハッ‼︎ゴホンッ何でもない。ところでナツとグレイはいるか?」
「あい」
エルザは気を取り直して、ナツとグレイがいるかと訪ね。そしてハッピーが指したほうにいた。
いつも喧嘩している二人がエルザを見た瞬間肩を組み合い、空いた手でがっしりと握手をするナツとグレイがいた。
「や…やあ、エルザ…
オ…俺達今日も、仲良よく…や……やってるぜぃ」
「あ"い"」
「ナツがハッピーみたいになった!!⁉︎」
体勢だけで見ると仲良しに見えるが、2人共全身から冷や汗を流し、小刻みに震えながら引き攣った笑みを浮かべているのだ。
ルーシィそれを見て驚く。
「そうか、親友なら時には喧嘩もするだろう。しかし私はそうやって仲良くしている所を見るのが好きだぞ」
「いや、親友ってわけじゃ…」
「あ"い"」