〜絆〜 (FAIRY TAIL)

□第九話
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注:主人公はでません。


ガルナ島事件は終わり、アルヴィスと別れてから暫く立ったナツたちは、最強チームでクエストを終えて、ギルドに向かうところだった


「いやーはっはっはー、今日はいい仕事だった!」


「依頼人も気前良かったしね!」


「ま、俺がいたお蔭でとっとと片付いたからな」


「あーん⁉勝手に出しゃばって何言ってやがる」


「お前らじゃあ、荷が重い仕事だと思ったんでなー」


「荷が重いかどうか教えてやろうか?あーん⁉」


「意味わかんねぇよ!」


またナツとグレイが喧嘩する時、エルザが二人を止める


「じゃれるな!服を着ろ」


「ウパーー!?」


「ずるいよ。それおいらのリアクションだよ」


いつの間にか服を脱いでいたグレイにが指摘すると、ハッピーのような声をあげて跳び跳ねた。
ハッピーはリアクションを盗られた、とウパーの看板を持ちながらムスーとしていた


「あのーお楽しみ中すみませんけど……」


「「?」」


「?あん?」



暫く黙っていたルーシィはプルーを抱きながら、おそるおそる皆に言う


「この依頼、元々私1人で決めようとしてたんですけど、何で皆くるわけ?」


「ププーン」


微妙な顔で言うルーシィにナツは当たり前のことを言う


「んなの決まってるだろうが」


「決まってるって?」


ピキーン


「俺ら、妖精の尻尾最強チームだからよ!」


「あい!」


「そういうこと」


「……」


グッジョブしながら言うナツに皆は頷く。そんな皆を見たルーシィは…


「……まぁ、いいか!」


笑いながらプルーを再び抱きしめた


「俺とハッピー、エルザとパンツでならどんな仕事でもこなせそうだな!」


「パンツ言うな……」


「うん。心強いものだ」


「あい!」


「あたしはーー⁉」


再び歩きながらルーシィは怒り、ナツはそんなルーシィに笑う


「あははは冗談だって、泣くなよウーピィ!」


「泣いてないし、ウーピィじゃないし‼」


「ハッ!すまない。私まで調子に乗ってしまった。仲間を傷つけてしまうとは、このままでは気が治まらん。取り敢えず、殴ってくれないか?」


「突っ込んでもいいものかしら、これ?」


「「やめとけ…」」


「……?」


話が終わった後、皆は街の様子がおかしいと思い周りを見渡した


「妖精の尻尾の魔導士だ!」


「まだ知らないのね……」


「気の毒に……」


何故か街の人たちに見られ、ひそひそされていた


「妙に注目されているな」


「なーんか、やな感じ」


「…怯えている……⁉」


エルザは街の人たちを見た後、速ざにギルドの方を見た


「…何だ?ギルドの様子がおかしい」


皆は急いでギルドへと歩みを速めた




ーーーーーーーー



ギルドに着いて、皆が最初に見たものは…


「これは…」


「どういうことだ…」


「な、何……へ⁉」


辿り着いたギルドは、今までとは全くの別物になって、鉄鋼で無数に突き刺さっていた


「俺たちの……俺たちのギルドが!」


折れた“FAIRY TAIL"の看板を見て怒りだすナツ


「「……」」


無残なギルドを無言になるルーシィとハッピー


「何があったというんだ…」


「───ファントム」


怒りに震えていると、後ろから声がした。振り向けば、いつもの笑顔ではない、暗い顔したミラがいた


「え⁉」


「今、なんつった?」


「……ファントムって言ったか?」


怒りに顔を歪めるナツ


「悔しいけど、やられちゃったの……」
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