女剣士 (イナズマイレブン)
□第八話
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鉄骨を回収し、帝国と雷門はいつものポジションについた。勿論、FWのところに清香もいた。帝国イレブンは、影山がいなくなったせいか、雷門イレブンのサッカーを楽しみにしていた。
『……』
「……」
清香と豪炎寺は、お互い見つめ合っていた。一年前に出来なかった試合が、影山が消えたことにより、今こうして立っていた。
「フットボールフロンティア地区大会決勝!果たして優勝は帝国か⁉︎それとも雷門かぁ⁉︎」
ピィー‼︎
試合開始した。
雷門側のキックオフで始まり、豪炎寺にボールが渡る。豪炎寺は走りながらも、内心妹のことを思った。
「(夕香、俺はお前に誓った…。…お前が目覚めるまで勝ち続ける‼︎そして、)」
豪炎寺はちらっと雷門側にいった清香を見た。
「(剣城、お前との試合は楽しみにしていた。一年前に出来なかったが、今は全力でぶつける‼︎)染岡‼︎」
「ドラゴン」「トルネード」
DFが上がり止めに来るが、豪炎寺は染岡にパスをするとドラゴントルネードを放った。
「パワーシールド」
容赦ないシュートが襲うが、源田は必殺技 パワーシールドでドラゴントルネードを弾き飛ばした。
「「⁉︎」」
豪炎寺と染岡は、ドラゴントルネードをあっさり弾き飛ばされて驚愕する。
「帝国学園、源田のパワーシールド!これぞ全国1キーパーの実力だぁ!」
「パワーシールドには、どんなシュートも通用しない」
清香は源田を見て、当たり前の顔をしていた。
『(私達は最強という名に、覚悟と誇りを持って努力し続けていた。そんな源田のゴールが、簡単に破られるとは思わないで欲しい。)』
それは帝国イレブンが、思っていることだった。
五条から鬼道にボールが渡り、それを奪う少林寺を避け、鬼道はゴールに向かう。
「(この試合、絶対勝つ!春奈と一緒に暮らすためにも、影山総帥ではなく、信じてついてきた仲間達の為にも!そして、試合続行にしてくれた雷門への感謝の証だ‼︎)清香‼︎」
鬼道は清香にボールを渡り、これまでのこと思いながら円堂に必殺技を出した。
『(…私は最初、影山総帥の為にサッカーをすればいいと思っていた…。…だけど、もうあんなサッカーはもう嫌だ‼︎だからもう迷わない。私はサッカーが認められて、今此処にいる。弟達の為、仲間の為。そして、ライバル(豪炎寺)や雷門達の為にも、いい試合をして勝つんだ‼︎)デスソード』
「熱血パンチ……⁉︎」
「「「⁉︎」」」
ガンッ
デスソードを放ち、熱血パンチで弾き飛ばす。だが、手が滑ったのか危うくゴールに入りそうになったが、ゴールポストに救われた。
「?……あれ?…」
雷門イレブンは、円堂が調子が悪いことに集まっている間、清香は鬼道に近寄った。
「本調子では無いな、円堂。」