女剣士 (イナズマイレブン)

□第四話
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『( 確か雷門中の相手は野生中だったな。…不思議だな…。なんでこんなに気になるのだろう…。)』


清香は帝国学園に入ってから影山の為、勝利するのが当たり前だと思っていたからだ。
だが、雷門中と試合をしてからいつもの調子が出なかった。


『(皆は特に無いみたいだけど…。私には何かが心残りがある…。なんだろう…この感覚…。あの時もそうだ…。)』


ーこんなのサッカーじゃあない‼︎


『…』


清香は風丸が言われたことを思い出す。


『(こんなのサッカーじゃあない、か...。私のサッカーは...。)』



ーーーーーーーー


ー過去


『…』


清香は幼い頃、様々な習い事をやっていた。特に女の子がよく行く所に。清香は、いつも無表情だったので、笑わない彼女に気味が悪がれることがあり、いつも一人だった。

清香も大勢でいるより、一人の方が好きなので、やることはやって、すぐ帰ることがよくあることだった。


『(今日はピアノ、か…?)』


習い事に行く準備している中、ソファで寝ている弟二人と付けっ放しのテレビがあった。


「「Zzz…」」


『(全く。寝るのはいいが、テレビは消すように言わないとな。)』


苦笑し二人を撫でた後、リモコンを手に取り、消そうとしたが


その時


『!』


ーゴール‼︎


ー◯◯選手のシュートで逆転優勝‼︎


『…』


初めてサッカーの試合を観て、特に選手がシュートしていた部分に清香は目を惹かれいた。

今まで興味なかったものが、サッカーを見て、自分もあんなシュートを打ってみたいという気持ちになった。
それからというもの、清香は両親に内緒でサッカーの練習をしていた。
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