主
□倒錯的異常性欲
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仕事が終わり、電車で幾ばくかの駅を越え、一人暮らしをしているマンションに着く
いつものように、自室の番号が書かれた郵便受けを開くと、高校時代に仲が良かった友人の結婚式の招待状が届いていた
二十代も折り返し地点、結婚をしたり子供がいる友人もだんだんと多くなってきた
しかし、友人の幸せの便りを受け取った舞はつい最近、彼氏にフラれたばかりだった
疲れとも妬みともとれるため息をついたあと、エレベーターに乗り込んで、12階の自室へと向かう
チン、という軽い音とは正反対な気分のまま鍵を開けて、部屋に入った。