主
□負けないくらい、想っていたのに
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舞に出会ったのは
まだ片手で年齢が数えられた昔。
その時からかもしれない。
舞が何をするのも
自然と視界に入っていた。
舞はいつも笑っていた。
嬉しかった時、面白かった時は
もちろん涙を目に貯めている時も
精一杯口角をあげて。
「笑顔ってみんな幸せにするんだよ。」
舞は常日頃、誰に対しても言っていた。
確かに片手の日々はそうだった。
いつも舞がオレの隣にいた。
それだけで幼心にも満足だった。
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