主
□はぷにんぐ!
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今日までにとりあえず、
屋台のポスターを作って提出しなければいけなかったため、私と快斗くんはあたりが暗くなるまで作業をしていたというわけだ。
色塗りも終わり、
あとは提出をするだけだ。
快斗くんは手先が器用だから、
イラストも上手でなかなかに
良いポスターができたと思う。
生徒玄関の前に職員室があるから、提出してすぐ帰れるように
支度をしていた。
今日は彼氏とデートの日。
だから、いつもよりも化粧を
規則ギリギリまで濃くして、
スカートの丈も短くしていた。
あと念のための準備もして、
いつもよりも可愛い下着を
つけていた。
さあ、教室を出ようか。
その段階になってようやく
待ち合わせの時間に遅れそうになっていることに気づき、 焦って机に引っかかって快斗くんの前で転んでしまった。
恥ずかしい。
普段よりも短いスカートが災いして、快斗くんに下着が見えてしまった。
急いで立ち上がるも、
快斗くんが肩に手を乗せてきた。
「なに?いきなり…?」
「ん?なんでもないよ。」
そういって快斗くんは
私の背中の後ろで多分、笑った。
「じゃ、手をどけてよ。」
思いのほか強く床に押し付けられていて立ち上がれない。