きみのうた

□探し人
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調査兵団新米兵士用の寮前に茶髪に黒い瞳で小柄な女性が立っている。

先程黒髪に青の瞳でキレ目が特徴の兵士に道を教えてもらったのだ。






「.....新米兵士の寮ならここから西に500m程行ったとこだ」

「あれ、そうなんですか?」

「新米のみ別邸だ」

「そうなんですね!ありがとうございました!」








...とまぁこんなやり取りがあったのだが今思えばなんで探している人が新米の兵士だと分かったのだろうか?

胸まである茶色の髪が風になびく。

はっと我に返り彼女は新米兵士用の寮をノックする

「はーい」

ドアが開き黒髪に緑色の瞳の少年が顔を出す。

「あ、エレン!」

「なつみ!どした?」

ドアから出てきたのはエレン•イエーガー

掃除中だったのか三角巾にマスクをし、箒を持っている

「エレン、それも調査兵団の仕事の一つ?」

「あぁ、兵士長が綺麗好きで掃除は念入りなんだ」

ふ〜ん、と返事をし部屋の中を覗くなつみ

なつみがここに来たのも、ある人を訪ねてのことだった

中を見渡しながら探していると後ろから声がした

「エレン中は終わったの?裏の方は終わった...ってなつみ?」

振り返ると金髪に小柄な少年がこれもまたエレンと同じ様な格好をして立っていた。

「アルミン!探したよー!!」

なつみはかけよりアルミンに抱きつく

抱きつかれたアルミンは体制を崩し後ろに倒れ尻もちをつく

後ろでエレンがやれやれといったような表情をこちらを見ているがなつみは気にもせずにアルミンをみる。

「アルミン!今日は早めに終わるから買い物いこって言ったのに全然家にこないから迎えにきたよ?」

「あいたた...なつみ今僕は掃除中で...」

「買い物行くってゆったのにー」

「ごめん。まさか掃除があるとは思わなくて...」

どうやら掃除は元々予定にはないらしい。

アルミンの申し訳なさそうな表情になつみは口を尖らせながらも仕方ないと思ってしまう。

「今日は昼からなんにもないはずだったのに、なんで急に掃除?エレンが言ってた綺麗好きの兵士長のせい?」

「馬鹿!!兵長のことをそんなふうに言うんじゃない...!」

周りを見渡し焦ったように言うエレン

どうやら相当怖い人らしい

ふーん。と興味なさげに返事をしたなつみはアルミンの方を向いて笑顔になる

早く買い物にいこう、と言わんばかりの笑顔にアルミンはどうする事も出来ずしばらく説得するのに時間をさいたのだった

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