進撃のリヴァイさん!!!

□進撃される男達
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リヴァイは、廊下をヒタヒタと歩く。無駄に1日三回も、スリッパを新調する男は、玄関にそれを置いて声の主を、待ち受ける。

鍋を持った主人公は何も知らないで、照れくさそうに、話しかけた。


「…リヴァイさーん。ステラです!豆乳鍋遅くなって、すいません!!開けて頂けませんか??……リヴァイさーん?!?!!!……あれ?聞こえてないのかなぁ…………。リヴァ………」

ガチャン。と、リヴァイはいつもからかうように開けた。彼女のおでこにドアを軽くぶつけて、反応を楽しむ。

「いで。……やめて下さいよ!!………はぁ、いつもやられる。……あれ、お客さんですか?では、私は邪魔になりますので家に」


帰す訳がないのが、リヴァイだ。
彼は、ステラから鍋を強奪し彼女の楽しみにしてる、ドラマ「半渇直樹」の時間を駆逐する。

彼は、ステラを睨み付け言った。

「……恋人と、料理も食べねぇクズが居たとはな。なぁ、ステラ。待たせた挙げ句に、俺を差し置いて、ドラマを取るのか。………ばらすか。ペトラに。」

「ご一緒させて頂きやす、兄貴ぃぃぃぃ!!!!!うっす!!!!」

がつ!
リヴァイは、彼女の頭を無表情でどつく。しかめっ面のステラを見て、内心楽しむ。彼は、気だるそうな表情だが
豆乳鍋を届けに来たステラの頭を、ガシガシ撫でる。

体育系でなく、しっとりしたやりとりがしたいのに、リヴァイとステラは噛み合わない。噛み合わないが、彼は別に構わないらしく、彼女を見て小さく声をかけて、招き入れた。


「入れ。」

「おじゃ、お邪魔します。久しぶりにお邪魔するので、緊張します。」

「…着替えならある。」

微妙に泊まれと言われているのに、気づかない。恐るべし鈍感。
ステラは、呑気にリヴァイを怒らせる。

「着替え?……そうですねぇ。ありますね。家にリヴァイさんの混じってました?家で洗濯は、しなべ?!」

「…クソが。」

「何がです?!…あ。お客さん待たせてよろしいんですか?」

「鍋が先だ。」


は、はぁ。と、ステラは、ぎこちない相づちをしつつ、廊下を歩く。するとリヴァイが器用に片腕で鍋を抱えて、左肩を掴んでくる。壁に追いやられ混乱する。

(何故じゃぁぁぁぁぁあああああああ。)

リヴァイは、いきなり真顔になり囁いてきた。どうやら、恋人になったのだから、何か言って欲しいらしい。

「……おい。」

「は、はあ。」

「嬉しくねぇのか。」

「は?………あ。う、リヴァイさんといれて嬉しいですよ?」


リヴァイは、この素直さに惹かれるようで、彼女の頬にキスして言った。
身体で表現するタイプは、筋金入りだ。

「……1日に三回、キスしろ。」

「朝昼夜?食事ですか?!」

「…当然だ。お前がしろ。しなければ、お前の全てを台無しにしてやる。ペトラにばらすか。……学校にふしだらな女とネットに晒してやる。」

「アンタそれでも、人間か!?!!!」


意味がわからない要求の数々だが、リヴァイには考えが、あるからだ。
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