進撃のリヴァイさん!!!

□調教1 主、帰還
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時刻は12時。
お昼時である。

小柄な男が、ドイツ国内のツドイ地区ローゼ市の郊外の町をキャリーバッグを引っ張り歩く。

煉瓦畳の地面で、タイヤがガタガタ言わせる。
服装は、全身黒。

黒いテーラードジャケットに、グレーのパーカーにシャツを重ね着している。

マフラーは深緑。
パンツもブラックデニム。靴もブーツで黒。

髪も黒いから、殺し屋みたいな出で立ちだ。

彼は、歩きながら人の群れをかき分ける。いや、人がリヴァイを避ける。

かつかつ。かつん。と、ブーツを鳴らしたその先は。

『いつもあったか頂きます!ステキな弁当屋さん★』
の看板の前にたどり着く。リヴァイは、キャリーバックを立てて赤い看板の弁当屋と真逆の配色で、立っている。


リヴァイは真顔で入る。
自動ドアが開き、赤いバンダナにスイカ柄のださいエプロン姿の若い女子が笑顔でお辞儀をした。
金髪に近い薄茶髪に、緑の瞳でややつり目。
逆立った子犬みたいな髪を束ねている。


「いらっしゃいませ!!!!_」

「…飯。」


ぽかんとした彼女の奥から、店長らしき長身の男性も赤いバンダナにエプロン姿で、フライパンを掴んだまま出てくる。

彼は、イアン・ディートリッヒ。

彼女の上司であり、このステキ弁当屋さんの店長だ。元キャリア刑事らしいが色々あり、退職。


彼は元刑事の習性でつい叫ぶ。レジを飛び越え、無線を出した。手錠と縄を出して真顔でリヴァイに詰め寄る。


「どうした、ラル…ごぅ…とぅおおおお?!!!!」

「…テメェ…。」


「り、りりりリヴァイさん?!!!!!店長ぉおお!!!!強盗じゃなくて、リヴァイさんです!!!!!」


「な。」


リヴァイはカウンターに足を置いて、話す。
レジカウンターに、靴を乗せては行けません。


「帰った。」

「…レジカウンターに靴を乗せないで頂けませんか。」


「…ぁ?」


真っ青になっている若い女の名前は、ステラ・ラル。一応デザイン関係の専門学生。リヴァイとは、顔馴染みだ。どんな関係か見てみよう。
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