進撃のリヴァイさん!!!

□調教2 主の狙い
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調査兵団株式会社。

トロスト市の郊外にひっそりと佇む煉瓦とコンクリート仕様の、貸ビルの3、4、5、6階を借りている。
今日は年末の最後の出社の後は、社長の知り合いのシェフを無理やり引っ張り、社内パーティーを開催している。


12月30日、夕方18時半。そこには、会社の女子トイレで真剣にルージュを引く女性がいる。


ペトラ・ラル。

主人公の2つ年上の姉。という設定をお許しくださいませm(__)m

青いドレスに、薄茶の髪を真っ直ぐにブローをしているのか、艶々だ。

白い肌に、金髪に近いすすきの穂のような髪が映える。瞳の色も明るいブラウンだ。

彼女はルージュを引く。
女の武器の一つ。
唇をつぐみ、バランスを整える。

小さな息をはく。


「よし…と。」


トイレには誰かいるのか、全く出てくる気配がない。使用中の赤いマークを、鏡からみたペトラは、困った顔を浮かべ、話しかける。

「ステラ。出てきなさい。似合ってるから大丈夫よ。」


「…いいよ。先に行きなよ。私トイレの神様と交信して」


ペトラがトイレの扉をガチャガチャして、話しかける。笑いながら話すが、威圧感が半端ない。

オルオさんに対する口振りとは、随分違い最近喧嘩ばかりの妹には、わりかし優しい口を聞く。


「出てこないと、ローストビーフ食べられないよ。…いいの?ボルドー色のドレス折角似合ってるのに。」
「…みじめなこじらせ女と、輝く素敵女子だと見え方が違うんですよ。」


「……ハンジさんに写真取られたい?」


ガチャ…。
嫌々ながら、彼女は部屋から出てくる。青いヒールに、ボルドー色のスカートのあたりがシフォンの可愛らしいデザインだ。

上半身は代わりに、ピタリとしている。引き締まって見えるし、おしゃれに見えると、ステラが高校の卒業パーティーに張り切って通販で買ったのだ。

実は、調査兵団株式会社の誰かのデザインだとは彼女は知らない。
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