進撃のリヴァイさん!!!

□調教4 主、捕獲
1ページ/23ページ

『浮気だと思ってるのか?』

あの皮肉のこもりまくりな言葉が、支配した。
何が何やら、頭から言葉が離れない。

楽しかったグンタとの時間が、何も考えられなくなってしまった。


ステラは笑って誤魔化すしか出来なかった。今、彼女は頭痛を感じるが、圧し殺す怒りと共に、グンタと二人で車に乗っていた。


グンタがはにかんで、話す。優しい声に現実に導いてくれる。


「悪いな、いきなり家に行くことになって。母さん達変な気の使い方するんだから。」

「い、いえ。先輩と二人で話すの久しぶりですよね。車の中、静かですね。」


グンタが間を置いて、頷く。

「あぁ。」


含みがある。恥ずかしそうな頷きに、ステラは唇を噛んだ。恥ずかしさと、罪悪感が背中を重くする。

彼女は黙る。

(なんで、気にするんだ。リヴァイさんだって、何だかんだグンタ先輩の背中押してたし。…意味がわからない。)


意味がわからなかった。自分を好きみたいな言葉を告げ時ながら、頭がいたくなる。

彼女はグンタにリヴァイの愚痴を漏らす。


「先輩、リヴァイさんどう思います?…意味不明じゃありませんか。ちょっかい出してくる癖に。何なんだ、イライラする。」


「…お前が可愛いんだろ。部長の妹みたいに思ってるんじゃないか?……ステラはペトラみたいに舌噛んで死ねって、オルオにしか言わないだろ。」


「姉もオルオにしか言いませんよ。」

「俺、一回仕事で失敗しかけた事があってな。ペトラに助けてもらったんだが。…舌はずすわよって言われた。」


余程機嫌が悪かったのか。と、ステラは思うが、彼女はペトラの名誉もあるから付け加える。


「オルオとやり合った直後ですよ。きっと。」

「だと良いんだが。あれ以来、ちょっと苦手なんだ。」


グンタさんにトラウマを植え付けたペトラさんに、ステラは頭が痛くなる。
彼は、生真面目で普段は寡黙だからか、女性に文句は並べたりはしない。

景色が動く。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ