進撃のリヴァイさん!!!
□調教4 主、捕獲
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『浮気だと思ってるのか?』
あの皮肉のこもりまくりな言葉が、支配した。
何が何やら、頭から言葉が離れない。
楽しかったグンタとの時間が、何も考えられなくなってしまった。
ステラは笑って誤魔化すしか出来なかった。今、彼女は頭痛を感じるが、圧し殺す怒りと共に、グンタと二人で車に乗っていた。
グンタがはにかんで、話す。優しい声に現実に導いてくれる。
「悪いな、いきなり家に行くことになって。母さん達変な気の使い方するんだから。」
「い、いえ。先輩と二人で話すの久しぶりですよね。車の中、静かですね。」
グンタが間を置いて、頷く。
「あぁ。」
含みがある。恥ずかしそうな頷きに、ステラは唇を噛んだ。恥ずかしさと、罪悪感が背中を重くする。
彼女は黙る。
(なんで、気にするんだ。リヴァイさんだって、何だかんだグンタ先輩の背中押してたし。…意味がわからない。)
意味がわからなかった。自分を好きみたいな言葉を告げ時ながら、頭がいたくなる。
彼女はグンタにリヴァイの愚痴を漏らす。
「先輩、リヴァイさんどう思います?…意味不明じゃありませんか。ちょっかい出してくる癖に。何なんだ、イライラする。」
「…お前が可愛いんだろ。部長の妹みたいに思ってるんじゃないか?……ステラはペトラみたいに舌噛んで死ねって、オルオにしか言わないだろ。」
「姉もオルオにしか言いませんよ。」
「俺、一回仕事で失敗しかけた事があってな。ペトラに助けてもらったんだが。…舌はずすわよって言われた。」
余程機嫌が悪かったのか。と、ステラは思うが、彼女はペトラの名誉もあるから付け加える。
「オルオとやり合った直後ですよ。きっと。」
「だと良いんだが。あれ以来、ちょっと苦手なんだ。」
グンタさんにトラウマを植え付けたペトラさんに、ステラは頭が痛くなる。
彼は、生真面目で普段は寡黙だからか、女性に文句は並べたりはしない。
景色が動く。