進撃のリヴァイさん!!!
□調教6 主、誘惑。
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前回のつづきー。
ハンジが乱入したかと思いきや、あんま邪魔してなかったオチだが、気にしない。リヴァイと主人公がなんか、うやむやに進展してる流れである。
主人公よりリヴァイが主人公気味だが、進むとしよう。
お昼時、ペトラがお弁当を広げ真顔で眺めている。
5m先で、ミケさんの隣で紅茶を飲むリヴァイを。
彼女はこうして、毎日リヴァイを右斜め背後から視線を向けて離さない。
刈り上げが、数ミリ単位で伸びるまでわかる眼力が無駄に養われる。
ペトラはピンクのブラウスに、ライトブラウンのパンツにペタンコ靴だ。隣のイルゼが怯えている。
リヴァイを見つめ、ペトラは思う。胸がざわつくのは、気のせいでない。
昨晩、鼻血を出してリヴァイの車で一緒に帰ってきた妹と、愛しの部長の様子が違う。特に、愛しの部長が。
(…おかしい。リヴァイ部長の空気が明らかに柔らかだわ。いつも1000億リヴァイ(殺気の事。)だとすれば、今日は100リヴァイ程。あの子、部長に何をしたの。)
ペトラがあまりにもリヴァイの項をにらむから、イルゼが肘でつつき、小声で囁く。
イルゼは白いロングニットに、花柄のシャツ。下はデニムだ。
「ペトラさん。顔怖いです!ペトラさん?!」
「…ハッ…ご、ごめんなさい。……部長、そろそろ刈り上げ整えるかなぁって。」
「そんな穏やかな顔じゃありませんでしたよ。どうかしたんですか?」
「いいえ?」
妹を絞めっ…いや、妹に問い詰めたい。昨晩のステラは異常にリヴァイと距離を計っていた。
妹はリヴァイに事故(確信犯)で、以前に押し倒されたり、風呂場で出会い頭になれば、必ずよたよた歩く。
ペトラはそれを敏感に感じる。彼女は、ウインナーをかみちぎり、またリヴァイを見つめた。
無駄に熱い視線に、リヴァイは無表情で紅茶を飲み、ミケにすんすんされ、笑われる。
「……。」
「すん…。子犬の香りがする。パンケーキ。」
「…。」
睨み付け、ミケを黙らせる。彼は、逆にミケを追い詰めた。