進撃のリヴァイさん!!!

□第8 調教 主、深まる。
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太ももを触ると言うより軽く叩いた。リヴァイは鼻を鳴らし、小馬鹿な態度を取るが、可愛いようで左耳を軽く引っ張る。

反応する彼女が楽しい。
なんだかんだ、仲は良いらしい。
二人を乗せて、車はすいすい目的地に着いた。


その前に。
リヴァイは、駐車場に着いた瞬間シートベルトを外したステラを見ていきなり、座席を倒す。

ガッタンといきなり倒れた彼女は「ぎゃ?!」と、間抜けな声が出た。
彼は無表情で、ステラの手首を掴み見下ろす。苦笑いして彼女は聞く。


「あの??」

「…。」

「え??リ」


素で答えるや否や、リヴァイは目を細めて彼女に被さりキスをする、勿論口である。されるがままに唇を食むようにキスをされるステラは背筋がざわざわして、彼の背中をバシバシ叩いた。

上唇を食むように、そして下唇を。
彼女は甘い感触に頭が真っ白になる。


(……な、なんでこんな人が行き交う場所で………!!やめろ!!)


思わず、力を込めたらリヴァイのこめかみに当たり、彼は目付きを変えた。


ヤバい。食われる。
いや、何か大事なものを今日は今日こそは奪われるのではと、ステラは思う。素直に謝った。


「……ごめんなさい。痛かったんじゃ……。痛かったですか?」

「…。」


リヴァイがしゃべらない、彼は無表情でステラの上唇を噛んでいる。軽くくわえて、食むようにしている。
彼女は、まともに見てしまい真っ赤になり固まる。

すると、窓をとんとんと叩かれ叫ぶ。

「……ぎゃー!!!」


友人三人が窓を叩いてにやにやにやにやしている。右からジル、イオレラ、エミリーというお下げの茶髪の癖毛の女子だ。
三人は、赤、青、黄色と解りやすい上着を着ている。


ジルがドアを開けたステラに、さっそくからかう。リヴァイは指紋を付けられた窓を見て苛ついていた。
ダッシュボードから、窓拭きシートを出していた。


「……やぁやぁ。お熱いですねぇ。
押し倒されたあたりから居たんだよね。」

「なぁ、助けねぇか?普通助けるよね。」


真顔で突っ込み車からステラが出ながら話せば、イオレラが雪山を眺めてからリヴァイに真顔で話しかけた。

主人公絶叫。


「……リヴァイさん、お久しぶりです。今日は二人きりで何をなさるつもりだったのダ?こづ」

「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!?」


リヴァイは真顔で返す。
確信だが、エミリーがステラの前に歩いてきて、楽しそうに肩を叩く。
友人らは、オープン過ぎる。


「…ああ。」


「ふふ!…いいなぁー年上の彼とか良いじゃん。お幸せにね!アタシ達は夕方からライブに行くけど、楽しんでね。」


「……ライブ行くとか聞いてないんだけど。…おぃジル……どういうことだ。」


「ステラさん、口調がリヴァイさんだけど。」


ステラは怒りながら、右にいたジルに掴みかかる。リヴァイは車の窓をふきふきしている。
拭いてから、手を消毒した後がきんちょ四人を従わせるように、睨み不機嫌に話す。


「ガキ共。…今日はアスレチックとやらに行くんだろ。さっさと案内しろ。死にたくなきゃな。」


四人「すみませんでした。」


銃を所持しているリヴァイさんに逆らえずに、4人は荷物を手分けして持ちリヴァイを奥にあるロープウェイ入口に向かう。

リヴァイは人混みが大嫌いだ。
だから、ステラが予約した。
彼女は、ムスッとしている彼を苦笑いして見ながら受付のお姉ちゃんに学生証を見せる。


「予約したラルです。学生四人に、大人一人で。」

「え?五人では?」

「…。」


リヴァイ睨む。すかさず彼女はリヴァイさんを宥めながらチケットを奪い取る。目付きが悪いが小柄なのと黒髪や、肌質で童顔なのかよく学生に間違えられる。途端に機嫌が悪くなるから困ったもんだ。

後ろにいたジルが、おだてる。

「…兄さん。若く見えるんすよ?いいじゃないすかー。」

「…っふん。」


ぷいっと、先にロープウェイに向かう。彼はジルやイオレラエミリーを先に乗せて、ステラを待っている。
エミリーが乗り入れ、二人を見て苦笑いする。


「…なんかなぁ…あの二人……カップルよりも、師弟関係に見えるのアタシだけかな……。」

「ワタシにも見える。安心しろ。」


腕組みをし、仁王立ちのリヴァイさんに舎弟みたいに頭を下げる主人公(笑)
友人らは、じれったく見えて周到なリヴァイを知るからか、苦笑いを浮かべる。

友人捏造すみませんm(__)m


さて、ロープウェイに乗り込む五人の外に、若さ溢れるティーンズをスキー場にいた。


ゴーグルにブルーのスキーウェアを着込む金髪の少女がすいすいとパラレルターンをして滑る。
負けずに背後から赤いスキーウェアの少女はスキー板を華麗に操り斜面を滑走する。


アニとミカサだ。
男子達はスノボーをしているが、アルミンはスキー板をはいていてゆっくりゆっくり滑る。ゴーグルを額に上げて二人を見て呟いた。

緑色のスキーウェア姿だ。
背後には、スッ転ぶエレンとばかにした、スノーボードを軽やかに滑るジャンだ。


「……うわぁ、あの二人早いなぁ。エレン大丈夫?」

「あぁ、スノボーって難しいな。」


ジャンがオレンジのウェアを着て馬鹿にしたようにエレンを皮肉る。


「…はんっ。サッカーレギュラー様が転けてらっしゃるじゃねぇか。」

「ジャン。やめなよ。………エレン立てるかぃ?うわわ!」


アルミンもスキー板を横にして動くが滑って行く。それを、戻って来たのかアニが受け止める。
クールなアニだが、アルミンやステラとかいう先輩には比較的優しい。


「…腰が引けてるよ。」

「あ、アニ。ありがとう!」
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