あの時を、もう一度

□少女
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「すみません、昔のツレに似ていたもので、」


世の中には3人似ている奴がいるとは言うが、まさかここまで似ているもんなのか…

「にしてもお嬢さん、まだ若そうですけど、いくつなんです?」

近藤さんがわざとらしく話題を変える。

「今年で17になります。よろしくお願いします。」

ペコリと頭を下げる椿。



17という事はちょうどあいつと初めて会った頃だろうか。

あの頃のあいつと同じように長い髪を頭の高い位置でポニーテールにしている。

見た目の相違点と言えば、髪色がほんの少しあいつより濃い色をしていることだ。

着物の趣味だってチャラチャラとしたミニスカではなく、足首まである裾の淡い水色の着物だ。

こんなキャバクラには似合わないほど清楚である。
 

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