永久のRequiem(中、短編)

□第2話 
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「とりあえず、ご飯食べよっか」
「そうですね・・・」
「ポアロに行く?」
「何でそうなるんですか!」

あー焦ってる焦ってる・・・
おもしろいなー
そんなことを考えながら葵は、車を走らせる

「冗談だよ」

笑いながら近くのパーキングエリアに入り
車を止めれば近くにあるファミレスへ透と向かう

「何食べようか?」
「僕定食で良いです」
「はいはい・・・」

そう言って注文を済ませ運ばれてくるのを待つ

「透飲物何飲む?」
「お茶で良いです」
「分かった」

そして運ばれてきたものを受け取り
黙々とお互い会話することなく食べる

「どうしたの?箸進んでないけど?」
「いえ、気にしないでください・・・」
「気にしないでくださいじゃないでしょ?」
「・・・気にしないで・・・」
「もしかして入らない?」

そりゃぁ7、8歳の体だもんね・・・

「食べてあげようか?」
「・・・」
「入らないんでしょ?」
「このくらい・・・」
「無理しないの、それにあんまり御盛せさんだと
 逆に目立つよ?」
「この状況楽しんでませんか?」
「楽しませてもらってるよ?」
「正直で何よりです・・・」

そう言って私のほうへ定食の乗ったお盆を押しやってくる
正直じゃないというか・・・まぁそこが安室透と言ったところか
人には弱みを見せない完璧主義の男と言ったところなのか…

「さてと、次どこ行こうか?」
「もう帰りましょう」
「透の家に?それとも私の家?」
「どちらでも構いませんよ
 それよりポアロに休みの連絡を・・・」
「あのさ、気付いてないようだからハッキリ言うけど」
「なんですか?」
「今の声録音して聞いてごらん?いつもの声じゃないよ?」

いや、零の声だけどさ、いつもの数倍若い声だよ?
コナン君のあれれボイスだよ?

「その声で電話するって言うのなら私は止めないけど?」
「・・・」
「代わりに電話しようか?」
「いえ結構です」
「じゃあ、強い味方紹介してあげようか?」
「強い味方・・・?」



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