EXOのBOOK

□Do not say mom
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『Do not say mom』


目覚ましのアラームは彼を叩き起こす。
Junmyeonはブランケットの中から手を伸ばしアラームを止めた。
そのまま彼はまた睡魔に襲われそうになるけれど、
数時間後には仕事に行かなければならないことを思い出す。
Junmeonは勢いよっくブランケットを剥いで体を起こし
カーテンから漏れる朝日に目を細めた。

髪をかき上げながら隣に寝ているTaoを見る。
静かな寝息が聞こえる。
彼はまだ当分起きそうもない。

Junmyeonは微笑んでその寝顔を見る。

昨日Taoはダイビング・ショーの番組の収録をした。
彼はかなり疲れているだろうと思う。
そして番組のインタビューの時、Taoは両親が恋しくて泣いた。

その夜TaoはJunmyeonのベッドにもぐりこんだ。

「hyung、寂しいよ。一緒にいて。」

Junmyeonはだまってベッドにスペースを作り、彼を招き入れた。
Taoはjunmyeonの胸で丸くなった。
Junmyeonはそっと彼をだきしめる。

Taoはまだ本当に子供のようだ。
寂しがりやで純粋でときにはひどくわがままで。

EXOのファンはJunmyeonのことを”Taoのママ”と言っているらしい。
Junmyeonはそれを知っていた。
確かにTaoは世話のかかる子供だ。
JunmyeonはTaoを叱ったり、慰めたり、励ます
Taoも恐らくJunmyeonのことを親のように感じているかもしれない。

彼を抱きしめて温もりを感じたとき
Junmyeonは安らぐのを感じる。
でもこのごろ、そうして抱きしめていると
鼓動が速くなるのを感じるようになった。

今、目の前で寝ているTaoを起こす前に
Junmyeonは彼の美しさを鑑賞する。

朝日はTaoを照らした。
彼の柔らかい黒髪が朝日を反射する。
寝顔はあまりに無実な天使のようだ。
Junmyeonは彼の桃色の唇にそっと親指で触れた。

Taoは口の中でもごもご言って寝返り仰向けになった。
何も着ていない彼の上半身があらわになった。
適度についた筋肉の体なのに肌はとても滑らかだ。

「綺麗だ・・・な。」

Junmyeonは囁くような声で言った。
手は無意識にその滑らかな肌を確かめたくなる。
Junmyeonの手はTaoの胸に置かれた。
手は滑るようにTaoの首筋に向かい耳の後ろへ動く。
Junmyeonはうっすらと目を開けるTaoの瞳に会う。

「hyung?」

かすれた声でTaoが言ったとき、Junmyeonは正気を取り戻した。
手を引こうとしたJJunmyeonの腕をTaoは掴む。
TaoはJunmyeonの首に手をかけて引き寄せると、
彼の頬にKissをした。

Junmyeon顔は急速に赤くなり鼓動の速度が上がるのを感じた。

Taoは寝起きのかすれた声で笑いながらブランケットをひいて潜り込んだ。

「Junmyeonママ、僕はまだ眠いよ」

JunmyeonはTaoの名前を叫びかけてやめた。
Junmyeonの心臓は速く打っていた。
時々Taoは子供がふざけるようにJunmyeonにKissをする。
それはJunmyeonにとって毒のように感じた。

最近、Junmyeonママと言われると妙にいやな気持ちになる。
それは何を意味する?

「ダメだよ、Tao、起きなさい。今日も仕事だよ。」

ブランケットを引っ張るがTaoは引っ張り返す。

「やだ。眠い。ほっといて、Junmyeonママ!」

いつもなら呆れるところだが
今日はママと言われることにイラつきを感じた。
Junmyeonはブランケットを力強く剥ぎ取ると
Taoの両手首をつかみを強くベッドに押し付けた。
驚いたTaoの瞳がJunmyeonを見上げる。

その瞳を見た瞬間、Junmyeonは体の中に何かが
湧き上がるようなものを感じた。

JunmyeonはTaoと目を合わせたまま唇を合わせた。

「じゅんみ・・・ん・・・」

Taoがまたママと呼ぶ前に合わせた唇をさらに押し付けて黙らせた。
二人の唇が触れあっている状態でJunmyeonは囁いた。

「俺はママじゃない。」

Junmyeonの舌はTaoの口に割り込んだ。
深いキスにTaoの腕はJunmyeonの手を押し返そうと力が入った。
でも一段と激しくなるキスにTaoの力は降参した。

鼻から抜けるようなTaoの鳴き声に
Junmyeonは体が熱くなる感覚に震えた。

やっと唇が離れたとき、Taoは泣くような声で空気を求めて喘いだ。
Taoの潤んだ瞳、濡れた唇、上下する胸を見下ろしながら
Junmyeonは手で口を拭った。

「今度俺のことをママと言ったら、またこうするよ。」

Taoは言葉にならず、ただJunmyeonの目を
問いかけるように見つめた。

Junmyeonは止まらなくなる自分を抑えるために
そろそろこの部屋にマネージャーが来る時間だということを考えた。

Taoの色めいた表情は危険だ。
我を無くしてしまう。

理性を取り戻すためにJunmyeonはTaoから目をそらし立ち上がった。

「シャワー浴びてくる。」

振り向かずに部屋を出てドアを閉めた瞬間、
Junmyeonは急に自分のやってしまったことが恥ずかしく思えてきた。

この後Taoにどんな顔をして接すればいいのか・・・

そうJunmyeonが悩んでいたころ、
Junmyeonが部屋を出ていった後
Taoは自分の体がJunmyeonに対して反応しかかっているのに気付いた。
どうしていいかわからず、枕に顔をうずめて気持ちを落ち着かせた。

「Junmyeon hyung...」

そのままTaoは幸せな気分になり
再び眠りに落ちた。


END

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