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□対になる5のお題
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★甘いのと辛いの 菅原




甘いものが好きな私と、辛いものが好きなスガは、なぜか化学反応を起こし、付き合っています。

ある友達が、疑問を投げかけてきた。

「ねぇ、スガくんて辛いの好きなんだよね?でもななのは甘いものが好きなんだよね?」

「うん、そうだよ」

丁度お昼休みにお弁当を食べている時だった。

友達の質問になんの疑問も持たなかった私は即答した。

本当に困ったことがないからだ。

食べに行くとなると、いつも両方あるお店に行く。

あっさりしたものとデザートを注文する私と、辛いものを注文するスガ。

特に問題ない。

「え、だってカフェとか行けないじゃん!」

「カフェに行っても私がケーキ頼んで、スガが飲み物頼むだけだから、全然問題ないよ」

「それでも一緒に食べたいよね〜」

その隣にいた友達に共感を求め、その友達もそうだよね、と返事をしている。

私にはその感覚はあまりわからない。

これはおかしいことなのかな?





ある帰り道、そんなことを友達に言われたとスガに話した。

「へ〜…ななのはなんて答えたの?」

「私、苦笑いしかできなかったよ〜」

するとすがは、こう話してくれた。

「好きなものは違っていいんじゃないかな。だって、その方が新しい好きに出会える可能性が増えるわけだし。でも、俺とななのは嫌いなものとか苦手なものが一緒なこと多いだろ?逆に、嫌いなものや苦手なものを好きになるのはすごく難しいことだと思うんだ。」

その言葉に、しっくりときた。

「だから、俺とななのは、きっと相性がいいんだべ」

爽やかに笑うスガの横顔に、また惚れ直してしまった。

私だって、そう思う。

スガと私はどこか似ていて、どこか違う。

そんな風にいい方向に影響しあえる存在だということに。






おわり




↓あとがき

ほのぼのスガさんです!
本当に嫌いなものとか苦手なものが一緒のカップルは相性がいいらしいですね!
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