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□対になる5のお題
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★キスとスキ 東峰




「ねぇ、旭さんってどんな感情のときキスしたくなるんですか??」

その質問にキョトンと目を丸くする旭さん。

「え、どうしたの?突然…」

ちょうど旭さんの家で旭さんが受験勉強、私がテスト勉強しているところだった。

ふとそう思ってしまい、思ったことをすぐ解決しないと気が済まない性格の私は直球に質問した。

「気になったの。旭さんはどうなのかなって」

「えー…そんなほんと突然なんだね…」

「自分でもビックリしてる」

言い切る私を見て苦笑いしかしない旭さん。

「うーん…そうだな…」

手で後頭部を撫でて、考え出す。

「逆にななのはどうなの?」

質問返しをくらい、へ?と不意をつかれた。

「え、あ、うーん…したくなったら」

「直球〜…」

ははは、とまた愛想笑い。

「だってしたいって思った時できたら一番だと思うし!」

「まぁ確かにそうだよね〜」

男前だなぁ、と一言加えて笑う。

「俺は…」

そう言って机を挟んで近づいてきた。

そして優しくキスされた。

唐突過ぎて目を丸くし、すぐ離れた。

「なっ!旭さん!」

「かわいいね。俺は、スキとか可愛いとか愛しくなったら、キスしちゃうな」

ヘラヘラと笑う旭さんに対し、唐突のキスに動揺を隠しきれず後退した私。

「旭さんの、バカ!」

「ひどいな〜」

旭さんの目が見れなくなった。





おわり




↓あとがき

鼻血。
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