BOOK 黒子のバスケ3

□木吉×日向04
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「諦めることを諦めろよ」

 バスケなんて嫌いだ。
 そう言った日向に向けた言葉で、オレ自身が苦しい。
 こんなことになるなんて、誰が想定しただろうか。

 本当は好きなくせに。
 諦めきれずに苦しんでいるくせに。

 ああでも、それはオレも同じか。
 向ける対象は違えど、好きであることを諦め切れなくて。

 この数日で、どんどん日向順平を知っていく。
 それにつれて、どんどん気持ちが増してきてしまって。

 日向に向けていい感情じゃない。
 オレも日向も、男なのに。

 諦められなくて苦しい。
 もう、諦めることを諦めたほうがいいのかな。


END

2014/06/14

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