BOOK ユーリ!!! on ICE
□ヴィクトル×ユーリ03
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日本のユウリ・カツキ。
オレと同じ名を持つ選手に会いに行くと飛び立ったヴィクトルに遅れること数日。
いつもはヤコフに任せていた手続きを覚束ない手付きで済ませ、ゲートに向かう。
国外へ行くことは度重なる大会などで慣れてはいたが、1人で国を出るのは初めてだ。
ブルリと震える背中を武者震いだと誤魔化して、自らの頬を叩く。
不安感を持ちがながらも、まだ踏みも見ない小さな島国に行くのは、ひとえに彼が欲しいから。
彼のプログラムで滑りたいから。
「待ってろヴィクトル、絶対お前を取り返す」
2017/01/17