Novel

□黒猫王子と白雪姫。
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演劇部の私は王子様役がインフルエンザでお休みのため急遽代役を探していた。

お姫様役の私は衣装であるドレスを着たまま廊下を駆けている状況なのです。







「ごめん茜!王子様役探してきて!」

結衣に言われた時はほんとに焦った。

「王子様役の台詞少ないし、立ってるだけでも務まるような役だし練習いらないよきっと、うん。」

結衣は無理やり私を納得させる。

「とにかく茜が格好いいってピンときた人連れてきて!」

「そんな無茶な…!」

「はい、行ってきて!!」

ぴしゃり。

私の抗議は虚しくも無視された。
ドアまで閉められてもう行くしかない。

(私衣装のままなんだけど…)

言ってもしょうがないのでとにかく早く探すことにした。
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