ごった煮
□一松さんの理性ポイントは常に1
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俺の名前は、松野一松。松野家四男で社会のクズでゴミ。生きる価値無しな社会カースト最底辺の人間。四男って言ったけど、俺達って六子でね…同じ顔が6つもあるんだよね。
そうそう。さっき社会のゴミって言ったけどちゃんと理由があるんだよね。俺ってさぁ、小学校に上がる前からずっと好きなヤツがいるんだよね。
「みんなー、昼飯出来たぞー!!」
「「「「ぃよっしゃーーーー!!」」」」
「…今日何?」
「炒飯と卵スープ」
「…運ぶよ」
「あぁ、ありがとう。一松は優しいな」
それが、こいつ。次男の松野カラ松。正直、俺ら六子は全員馬鹿でクズなニートなんだけどカラ松だけはちょいちょいバイトをしていたり俺達の中でまだまともな方だったりする。特技は料理と裁縫。たまに気まぐれでお菓子をつくったりもする。それでいて、昔から、適度に体を鍛えているからスタイルも背筋も良い。喧嘩は俺達の中で二番目に強い。一番は誰かって?長男のおそ松兄さんだよ。あの人には誰も勝てない。カラ松とチョロ松が一緒にやっても勝ったし…
あの人、まじ、何者だよ。
とりあえず、俺達兄弟は二十歳を過ぎても実家から独立することなくグータラな日々を謳歌している。
「…それじゃ、頂きまーす!!」
炒飯ということもあり、おそ松兄さんのテンションが高い。好物だからだろうな。そうでなくてもカラ松がつくるのは美味いから、皆嬉しそうに食べている。各云う俺も、久しぶりのカラ松の手料理に舌鼓がなる。
そんな俺達のガッツキ様を見ていたカラ松は良く冷えた麦茶まで用意してくれた。なに、お前良妻かよ。
それから暫くは各々、自由に過ごした。おそ松兄さんは競馬。カラ松は用事で外出。チョロ松兄さんはハロワ。十四松は野球。トド松も用事で外出。多分、カラ松と一緒に出掛けたと思う。俺はというと家でダラダラと過ごしていた。
「…ラインだ」
スマホが鳴り、確認をするとトド松からラインで画像が送られてきた。カラ松が、猫耳がついた帽子を試着している画像だった。俺は思わず壁に頭を打ち付けた。
ナニこれ、尊い…
更に画像が送られてくる。今度は取り外しが出来る猫の尻尾が付いた丈の短いズボンだった。ご丁寧に尻尾の付け根にリボンがついている。
生足提供ありがとうございます!!
更に画像が送られてくる。さっきの帽子に、猫耳が付いたリュック。半袖の猫パーカー…つまり『猫コーデ』だ。