火拳と私と。

□002 女子会
1ページ/3ページ

「ごめん、遅くなって!」



昨日の夜、部屋でくつろいでいた優美の携帯に、一通メールが届いた。

送り主はビビ。内容は、明日優美とロビンとの三人で遊ばないか、というものだった。


そういうわけで、翌日優美が待ち合わせ場所に着くと、既に二人の姿がそこにはあった。



「私達も今来たところよ。」

「ふふっ、じゃあ行きましょうか!」



昼食を取るために三人が入ったのは、お洒落な喫茶店。それぞれ軽食を注文し、話に花を咲かせていた。



「それにしても、ロビンって本当綺麗よね。大人っぽいっていうか……彼氏いるの?」



ビビが聞くと、ロビンは笑いながら答えた。



「ふふっ、ありがとう。でも残念ながらいないわよ。」

「意外ね……まぁ優美にはエースがいるものね。」



突然話を振られた優美は、キョトンとした表情を浮かべた。



「ん?なんでエース?」

「えっ、優美とエースって付き合ってるんじゃないの?」



ビビの言葉を聞いた優美は笑って答えた。



「ないないない!エースはただの幼なじみだよ。」

「でもエースって…」

「ビビ。今はそっとしといてあげましょう。」



ビビが何か言い掛けたところで、ロビンが口を挟んだ。

そんな二人を見て、頭の上にクエスチョンマークを浮かべる優美。

「わかったわ。」と笑ったビビは、何か察したようだった。




─でもエースって、優美のこと好きなのよね?
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ