火拳と私と。
□004 先輩
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ある日の昼休み、優美達は購買に昼食を食べに来ていた。何にするか迷っていると、何やら声が聞こえてくる。
「おーい!エース、優美ー!」
声の主はルフィ。周りには友達と思われる人が何人かいた。
「ルフィも購買…」
「素敵なレディが三人も〜!」
優美が口を開いた瞬間、金髪の男の子がクルクル回りながら優美達の元へやってきた。
「えっと…」
「うるせェぞエロコック。」
「んだとクソマリモ!」
メロリンメロリン言っていた金髪の男の子をズバッと言葉で斬ったのは、緑髪の男の子。そのまま二人は喧嘩を始めてしまった。
「ごめんなさいねー?うるさくして。でも、いつものことだから気にしないで。」
そこへ入ってきたのは、オレンジ髪の女の子。
「うん…みんな、ルフィのお友達?」
「あぁ!面白ェやつらだろ!」
緑髪の男の子がゾロ、金髪がサンジ、オレンジ髪の女の子がナミというらしい。
さらにその中には、委員会にいたウソップもいた。
そして、優美の心を一番射止めたのが…
「か、可愛い〜…」
「かっ…!可愛いなんて言われても…嬉しくねえぞこのやろが!」
トナカイのチョッパーというらしい。
この学校は動物もアリなのか…。と優美達四人が思ったところで、ルフィが突然「あぁ!」大声を上げた。
「俺の狙ってた特大ヒレカツサンドが無ェ!!」
「いつまでも話してるからだろ……ったく、俺のやるよ。」
エースはため息をつき、自分が買っていた特大ヒレカツサンドをルフィに渡した。
「エース…いいのか?」
「俺は他にも買ってあるしな。」
「ありがとうエース!」
そんな光景を見たナミは、「信じられない…これがあのルフィのお兄さんなの…?」と呆気にとられていた。
兄らしい姿を初めて見たロビンとビビも、意外そうな目で二人の姿を見つめていた。
その後10人でテーブルを囲んで昼食をとり、昼休みの時間はあっという間に過ぎていった。