Bluebird

□007 救出
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華乃が目を覚ますと、そこは知らない倉庫のような場所だった。
体は椅子に縛り付けられている。

そして目の前には、ジュードとその仲間達。

華乃とレイに絡んできた男がいるのにも気がついた。




「ジュード…どういうことなの。」


「どういうことも何も、こういうことだよ。お前は騙されてたんだ。この俺にな。」




それは、華乃が知っているジュードの姿ではなかった。




「じゃあ、全部嘘だったの?」


「あァ。最初はもう一人の女を狙うつもりだったが、馬鹿そうなお前の方が都合が良かったんだ。」




そしてジュードは笑いながら、


「この俺がお前みたいなガキに惚れるわけねェだろ。」


そう言い放った。


華乃は、悲しみやら怒りやら悔しさやらで、何も言い返すことが出来なかった。




「…何が、目的なの。」


「すぐにわかる。おい、電伝虫をよこせ。」




側にいた男がジュードに渡したのは、華乃が持っていた電伝虫だった。
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