Bluebird
□009 女の子
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ある日、華乃は医務室に呼び出された。
中にはナース達が勢揃いしている。
その中心にいたのは、ナースの一人、ルーナ。
「来たわね、華乃! こっちへいらっしゃい。」というレイの声で、華乃は椅子に座った。
「今日はどうしたの?」
「新たな恋が生まれたのよ。ね、ルーナ?」
「え……いや、うん…まぁ。」
顔を赤くして俯くルーナを問いただせば、その相手はエース。
あの眩しい笑顔に惹かれたのだという。
「カレンとイゾウ、華乃とマルコ、ルーナとエースねぇ……。」
「恋か……私達にもそんな時期があったわね、レイ。」
「そうね、サラ。あんた達、いい? 女は度胸よ。狙った男は積極的に攻めなさい。わかった?」
「「「はい!」」」
レイとサラの年上コンビは、若い彼女達にとって姉のような存在だった。
一方その二人も、彼女達を温かく見守ってくれていた。