火拳と私と。

□003 委員会
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優美が委員会の行われる3A教室に入ると、既に席に座っている男がいた。

その特徴的な髪型で、優美はすぐにそれが誰なのかわかった。



「サッチ!」


「ん?おっ、優美じゃねェか!」



サッチはロビン同様、一年の時に同じクラスになり仲良くなった友達だ。
今は2年A組にいる。



「お前ら、また同じクラスになったんだってな。エース、喜んでたぜ。」


「これを腐れ縁と呼ばずに何と呼ぶのでしょうね…」



サッチと他愛ない会話を続けているうちに、教室にはどんどん人が入ってきていた。

そして委員長らしき人が前に立ち、口を開いた。



「俺は委員長のマルコだよい。」



パ、パイナポー……いや、バナナ?
格好いいけど個性的な先輩だな…


優美が密かにそんなことを考えている間にも、話は進んでいた。



「主な仕事は文化祭の運営だよい。普段には暇だが、時期が来たら忙しくなるから覚悟しとけよい。」



そして、一人一言挨拶をしていく流れになった。



「2年B組の松井優美です。よろしくお願いします…」


「俺は1年B組のウソップだ!文化祭の司会進行は俺に任せてくれ!」



全員が話し終わり、委員会は解散となった。

するとサッチは、ニヤニヤしながらマルコの元へ歩いていった。



「よぉ、パイナポー先輩。まさかお前が委員長だとはな!」


「うるせェよいフランスパン。お前もここにいるとは思わなかったよい。」



サッチに一声かけて帰ろうとしていた優美だったが、エースを待たせていることを思い出し、そのまま教室を出た。
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