NARUTOごちゃまぜ
□月の王子様
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これはトネリがハナビを誘拐する少し前のお話…
「んー!今日も気持ちの良い朝だ」トネリはいつものように朝を迎えていた。
身支度を整えて自室の掃除を始めた。毎日掃除を欠かさないので隅々まで綺麗である。
押し入れの中を掃除していたトネリはあるものを見つけた。
「これは…お父様…?」
トネリの父の若い頃の写真だった。その時トネリは、幼い頃父と行った木の葉の里での事を思い出した。―10年後にまた迎えに来よう。お前の花嫁のするんだ!―
「そうだ…ヒナタ…ヒナタにまた会いたい…!」
そう思うとジッとしてはいられなくなり、思わず城を飛び出した。
しかし、城の外には誰もいない…父が死んでから何年も孤独に耐えてきたトネリは限界だった。
“人間は一人で生きてはいけない”という父の言葉を改めて実感した。
「ヒナタを月に連れて来よう…!きっと喜んでくれるはずだ」
一人で生きることに限界を覚えたトネリは、早速実行に移すことにした。ヒナタを連れて来たらすぐに結婚出来るよう、婚礼衣装を用意した。
「これはヒナタによく似合うはずだ」
数ある衣装の中から幼い頃のヒナタを思い出し、選んでいく。
「あぁ、何年ぶりだろう、こんなに他の誰かの事を考えたのは。なんだか幸せな気分だ。」
とても晴れ晴れした気分で衣装を選び終えたトネリは、城の窓から外を眺めている。
「明日には地球への道が繋がる…そうすればヒナタ、君を迎えに行くよ。そして、今こそハムラの天命を果たす時だ。」
そうして、トネリは傀儡の手入れを始めた。
最後まで読んで下さりありがとうございます!初小説なのでグダグダなのは温かい目でみてやって下さい