NARUTOごちゃまぜ

□帰る場所
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これは、ヒナタとナルトが結ばれたあとのお話…


「ヒナタ、ほんっとによく頑張ったわ。おめでとう!」


ヒナタの肩に手を置き、サクラが笑いかける。


「ありがとうございます」


ヒナタの頬が真っ赤に染まっていく。顔には嬉しさがにじみ出ている。


ヒナタとサクラの後ろには、ヒナタと同じように照れながら笑っているナルトと、質問責めにするサイ。その2人を面倒くさそうに眺めるシカマルがいる。


地球滅亡の阻止とハナビ奪還という大きな任務を終えた、この小隊は火影様への任務報告に向かっているのだ。


「ナルト、あんたヒナタのこと大切にするのよ。泣かせたら許さないんだからね」

サクラがナルトの方を振り返り、言った。



「当たり前だってばよ。ヒナタは俺が世界一幸せにする」

そう言いながら、ナルトはヒナタの肩を抱き寄せた。
途端にヒナタの顔が更に赤くなる。


“あぁ…いいなぁ。私もこの2人のようになりたい…。サスケくん…”


サクラがそんなことを思った時、小隊は火影様の部屋の前まで来ていた。


「失礼します。」


全員が並び、シカマルが今回の報告をすると、カカシが話始めた。
「任務ご苦労様。今回、とてもきつい任務だったが、無事に全員帰って来てくれてありがとう」


そう言ってカカシは優しく笑った。



「里への被害も最小限で抑えることが出来た。本当にありがとう。一週間、しっかり休んでくれ」



話も終わり、部屋を出ようとしたその時、


「サクラ、ちょっと話がある。残ってくれるか?」


と、カカシがサクラを呼び止めた。


「はい。何ですか?カカシ先生」



「実は、この任務にお前たちが出ている間、サスケが里を守ってくれたんだ。」



「えっ?!サスケくんが帰って来てるんですか?」


「あぁ。それで、サクラに会いたいと言っていてね。このメモをサクラに渡してくれと頼まれたんだ。」



メモには今日の日付と、うちは一族の門の前…とだけ書いてあった。


「ありがとうございます。先生!行ってきます!」


嬉しさでいっぱいの顔で、サクラは部屋から飛び出した。


「みんな成長したなぁ…」カカシは嬉しそうにその背中を見送った。




サクラは夢中で、目的地を目指していた。任務から帰ってきたばかりとは思えないぐらい、全速力で走っていた。
道中、一楽に手を繋いで入っていくヒナタとナルトが目に入ったが、サクラには声をかける時間も余裕もなかった。


“サスケくんに早く会いたい…”
その一心で走り、ようやくうちは一族の門の前に着いた。



門をくぐると、ずっと会いたいと願ったサスケが立っていた。


「サスケ…くん…?」




「サクラ、来てくれてありがとう。」


「サスケくん!私、サスケくんに話したいことがたくさんあるの…!!」

その時、サスケの姿がサクラの前からフッと消えた。



「サスケくん…!!」

やっと会えたというのに目の前から消えてしまい、サクラの頬を涙が伝う。
“この想いは届かないのかな”



その時、サクラの背後からサスケの声が聞こえた。



「サクラ…こんな俺を今までずっと愛してくれてありがとう。」



サクラが振り向くと、サスケはサクラを抱き寄せて耳元で囁いた。



「俺とこれからは一緒に生きてくれないか?」



サクラは嬉しさで、また涙がこぼれた。


「もちろんよ。サスケくん」



サクラの想いがやっとサスケの心に届いたのだ。



「サスケくん、また旅に出るの?」



「あぁ、でもこれからは帰ってくる回数は増やすつもりだ。だから、待っていてくれるか?」


サスケが優しく微笑んだ。それはサスケの兄、イタチの笑顔によく似ている。



「うん。サスケくんの帰る場所はちゃんとあるからね。」


少し照れながら言うサクラと、クールだが、嬉しそうな表情を浮かべているサスケ。



「サクラ、少し歩こう」



サスケはそう言うと、サクラの手をとり、歩き出した。



憧れだったサスケと今、こうして一緒に歩いている。夢のようだが現実なのだ、とサクラは自分に言い聞かせた。



二人が一楽の前にさしかかった時、楽しそうに話をするヒナタとナルトと出会った。




「あ!!サスケじゃねーか!帰って来てるなら帰って来てるって言えってばよ!」



「別にお前に言う必要はない。今回はサクラに会うために帰ってきた」



「サクラちゃん…?」



「あぁ、俺とサクラは結婚する」



ナルトとヒナタは一瞬、驚いたような顔をしたが、嬉しそうなサクラとサスケの顔を見て、

「おめでとうだってばよ!サクラちゃん!!!サスケ!フラフラしてねーで、ちゃんと帰って来いよ。サクラちゃんに寂しい思いさせたら許さないってばよ」

「お、おめでとう!サクラさん…!」
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