NARUTOごちゃまぜ
□君の幸せ
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ヒナタ…君は今何をしているのだろう…
トネリはそんなことを考えながら窓の外を眺めた。
ヒナタが地球に帰ってから1ヶ月…トネリはまだ、ヒナタのことが忘れられずにいた。
ナルト達との闘いで壊れた城を直しているとき、ボロボロの赤いマフラーの端が見つかった。
「あぁ…ヒナタ…僕の為にマフラーを編んで欲しかった…」
トネリの頭にはヒナタの想い人であるナルトの顔が浮かんでいた。
「なんでヒナタは僕のことを好きになってくれなかったのだろう…」
はじめはそんな事ばかり考えていたトネリだったが日が経つにつれ、少しずつ自分の行動が間違っていたことを自覚し始めた。
「僕は、ヒナタの事をちゃんと考えられていなかったんだな…」
「失ってから気づいてももう遅い」
そう自分に言い聞かせてトネリは目を伏せた。
「あぁ…幼い頃に君の事を知り、僕は君を好きになった。でも、本当の“好き”とは違ったのかもしれないな」
幼い頃から狭い世界で物事を見てきたトネリは、ヒナタしか知らなかった…ただそれだけなのかも知れない。
「本当に誰かを好きになるとはどんな感じなのだろう。」
傀儡に囲ま
れた生活をするトネリにはわからない問題であった。
「ヒナタに聞いてみれば良かったな…」
トネリは小さく呟き、顔を上げて歩き出した。
「僕は、今までこの小さな世界の中で生きてきた。広い世界に出るのが怖かったのかもしれないな。 でも今は違う、僕は変わるんだ!」
トネリは鳥のような乗り物に乗り込んだ。
「地球へ行こう」
すごく短くなりましたが、トネリさんについて書いてみました。多分、トネリさんが地球に行くことはないと思うんですが、行って欲しいなーっていう妄想です。