NARUTOごちゃまぜ
□先輩
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「ハァ……ハァ……」
デイダラの苦しそうな息づかいが森に響く。
向かい側には同じように苦しそうな表情のサスケがいる。
デイダラの体は究極芸術へのカウントダウンを始めていた。
“オイラ…もう死ぬんだな。
サソリの旦那…、もうすぐ会いに行くからな。
トビ……オイラは先輩っぽいこと、お前に何もしてやれなかったな。もっと色々教えてやれば良かったな…”
トビと組んでからの思い出が頭の中に蘇ってくる。うるさくて、鬱陶しくて、面倒くさい後輩だった。コンビを解消して欲しいと思った回数も数え切れない程だ。
でも…
デイダラにとっては大切な後輩だったのだ…
ふと、デイダラの頬を涙が一筋伝う。
“本当は、もっと生きたかったのか、オイラ。
今更気づいてももう遅いのにな…。うん。”
デイダラは青空を見上げた。
“トビ……残して逝くこと許してくれ。泣くんじゃねぇぞ。うん。”
デイダラは決意を固め、大きく目を開いた。
「芸術は爆発だぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
●●
あとがき。
ものすごい短編ですが、デイダラについて書きたかったので!デイダラとトビのコンビ、もっとみたかったです