罪と罰

□恋に恋する乙女でいたい
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七つの大罪に入ってからは、毎日団長の側にいることができて嬉しかった。
ボクは恋をしているんだって確認できているみたいでウキウキした。


でも、ボクは気づいたんだ。

団長がボクへと向けてくれる感情は“仲間としての愛情”に留まっていて、それ以上進みもしないし、なくなる事もないって。
それがわかってからも、ボクはずっと団長に恋をしているフリをし続けた。

ボクはあくまでも団長が大好き。何度も自分に言い聞かせた。



そして突然、ボクは本当の恋を思い出す事になった。

閉ざされていた過去に眠っていた本物の恋心。
一直線にただただ向けるだけの気持ちじゃ収まらない、愛情。
ボクにも向けられている優しい愛。
愛しくて、もどかしいこの気持ち。

それを思い出した事によって、さっきまでのボクは幼かった頃のボクに負けていた気がした。

何処までも恋に恋して追いかけていた背中は一瞬でボクを見つめる大好きな顔に変わった。


キング…____ハーレクイン。
ねぇ、ボクはもう一度君に恋していいんだよね?
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