罪と罰

□一直線
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あの時、君を素直に愛せたら。
どんなによかった事か。

今更後悔したって遅いことくらい分かっているけれど。
真っ直ぐ想いを届けたかった。
伝えておけば良かった。


一直線



素直に君と共に過ごせたあの時は優しい幸せに包まれていて、700年たった今も思い出すだけで温かい心が蘇ってくる。

オイラがどんなに願ったってもう戻ってはこないあの日々達はどんどん遠ざかっていくばかりで、そんな当たり前なことに気がついた頃にはオイラが完全に君色に染まったあとだった。
会いたくてたまらない。会って話をしたい。
だけれども君から離れてしまったのはオイラなのだ。記憶を奪ってしまったのも他でもない、オイラなのだ。

オイラといると、必ずディアンヌは不幸に陥ってしまう。
身勝手なオイラは君からオイラを奪ってそれだけで満足をしていたんだ。
本心はずっと一緒に居たかったのに。
素直な気持ちさえも伝える勇気もなくて弱い心を隠すようにして逃げてきたのだ。

それが君への正しい愛の送り方だと思っていた。

考えれば記憶がないと困るのは明らかだ。
自分の隣にいた人物を思い出せないのは恐ろしいことなのだ。
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