メリーゴーランド
□第三話 天使狩り
2ページ/6ページ
『あぁ、言うのを忘れていたね。
昔は闇の穴、光の穴なんて無かったんだ』
「え??」
『話を聞いていれば分るよ。
どこまで話したっけ?
あぁ、悪魔はパッと動物を殺すのをやめたさ
そしてしばらくの間争いはなく
僕達は平和に暮らしていた。警戒もしながらね
でも僕や聖天使、大天使は不思議に思った
<何故悪魔たちが大人しくしているか>っとね』
「大人しくしている?」
『あぁ、そうだよ。悪魔は人間の魂を食らっているだろう?
悪魔は毎日人間界へ行き、魂を食べようとしている
そてが数日間悪魔が人間界に来なかったんだ。』
「(そうか、聖天使が人間界へいって見張ってるんだっけ?)」
『で、もしかしたら悪魔が何か考えているかもしれない。
そう思った僕達はさらに警戒した。
何か感じたらすぐに何処かへ隠れる
黒い影を見かけたら僕達に言う
そんなことが続いた。』
「<警戒をわすれるな>第10章にあるこの言葉はそんなことがあったからですか?」
『そうだよ。そして、数日後悪魔たちは動き出した
夜、見回りをしている聖天使が悪魔に殺された。』
「…!!!!」
『昔は地獄と天国は繋がっていてね。
簡単に入ることができた。でも、僕達は地獄の景色、空気が苦手で入ることはできなかった
だが悪魔は何故かこちらに入れたんだ。
だから強い結界を張った。
でも、ダメだった…。その証拠が聖天使が殺られた事だ。
これが、悪魔が考えた<天使狩り>だよ』
「…」
.