メリーゴーランド

□第三話  天使狩り
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『あぁ、言うのを忘れていたね。
 昔は闇の穴、光の穴なんて無かったんだ』


「え??」


『話を聞いていれば分るよ。
 どこまで話したっけ?
 あぁ、悪魔はパッと動物を殺すのをやめたさ
 そしてしばらくの間争いはなく
 僕達は平和に暮らしていた。警戒もしながらね
 でも僕や聖天使、大天使は不思議に思った
 <何故悪魔たちが大人しくしているか>っとね』


「大人しくしている?」


『あぁ、そうだよ。悪魔は人間の魂を食らっているだろう?
 悪魔は毎日人間界へ行き、魂を食べようとしている
 そてが数日間悪魔が人間界に来なかったんだ。』


「(そうか、聖天使が人間界へいって見張ってるんだっけ?)」


『で、もしかしたら悪魔が何か考えているかもしれない。
 そう思った僕達はさらに警戒した。
 何か感じたらすぐに何処かへ隠れる
 黒い影を見かけたら僕達に言う
 そんなことが続いた。』


「<警戒をわすれるな>第10章にあるこの言葉はそんなことがあったからですか?」


『そうだよ。そして、数日後悪魔たちは動き出した
 夜、見回りをしている聖天使が悪魔に殺された。』


「…!!!!」


『昔は地獄と天国は繋がっていてね。
 簡単に入ることができた。でも、僕達は地獄の景色、空気が苦手で入ることはできなかった
 だが悪魔は何故かこちらに入れたんだ。
 だから強い結界を張った。
 でも、ダメだった…。その証拠が聖天使が殺られた事だ。
 これが、悪魔が考えた<天使狩り>だよ』


「…」







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