二人三脚!

□夏のある日
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「ねえ提灯提灯!」

眼鏡をあげて晴香は一生懸命押入れの中を引っ張ったりしていた。

「あっちにもなかったよ、やっぱりこの中だよ、お母さん」

「晴登もそう思うー?…あ!」

晴香は嬉しそうな声を出して、押入れから出て、息子である晴登にピースをした。

「あった提灯!」



晴香と晴登、親子そろって提灯を組み立てる。

「このくるくる回るのが綺麗なんだよねぇ」

晴香は回った提灯を思い浮かべながら電球をはめていく。
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