V.G
□Soul Legion
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私の名前は花咲メグミ。
越江高校1年ヴァンガード部所属の花の女子高生なわけだ。学問や運動神経は言いたくないのでご想像にお任せする。私のプライドを護るためにいっておくけど、森川より下になったことは無い。何処にでもいそうな女子高生である私だが、ひとつ違うと云えば幼馴染みが超強いファイターであり私はその幼馴染みにヴァンガードを教わっているということ。自慢じゃないけど、おかげさまで私強運で強いのよ。
ヴァンガードの強い自慢の幼馴染みであるが悩みと云えばマイペース過ぎることだ。強いファイターがいるとなると雪山サバンナひとっとび。世界を廻ってきたんじゃないかと思うほどだ。たまによく分からない地名が出てくるが怪我しなければいいや。と私は半分聞き流す状態である。
その幼馴染みは、最近はとあるカードキャピタルによく顔を出しているそうで学校にもちゃんと来ているようだ。今日は部活にいるだろうか。と考えながら部室のドアを開ける。…が、部長も先生も来ていないようであった。ドガッと盛大な音を立てドアにぶつかった私を笑うは元クラスメイトの森川カツミ。ぶひゃひゃひゃひゃ!と笑う声が聞こえるがそれは決して私に対してでは無いことを願おう。
「うっるさいなぁ!森川マケミ!」
「俺はマケミじゃねぇ!カツミどぁ!まぁ、今のお前は俺に勝てまい。この俺の最強デッキさえあればな!」
森川が高らかと笑い私の前につき出すのはグレート3ばかりの運まかせ最弱デッキ。
「まぁ、カードの種類変わっただけだけどな」
相方の井崎にうるせぇ!と森川。やっぱりかぁ。と呆れた目で見ても本人気づいてないようだった。
「お!あれは櫂トシキ!」
と先程私が語っていた幼馴染みに森川が反応する。疲れる奴ぅ。と語尾をだらしなく延ばして足取り重く森川の後を井崎と続いた。
「もぉう!タイシ、トシキ遅いってばぁ!」