V.G

□オマケ
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アサカ誕 ページ30
いつもはふんわりと湯気をたてながらカップに入るアップルティーやアールグレイ。夏場が近づく最近はヒンヤリと喉を潤してくれる。しかし、アサカが不在、スイコも仕事で来ていない、テツはバイトの面接(落ちちゃってくださぁい)。今日に限って男しかいないヴァンガード部。いるのはレンくらい……だけであった。暫く自分のカードを鼻唄ましりで眺めていたレンであったが喉が渇いたのか、校内放送で無理矢理キョウを呼び出した。

「……なんですか、コレ。」

「……いや、なにってお茶でしょ。
 校内放送で呼び出される身になってみろ!」
「人気者っぽいでしょ〜。」

 キョウから差し出されたのはペットボトルのお茶、烏龍茶。レンは嫌いでは無いが。と眉を潜める。不満げなレンにキョウは悪態をつきながら出ていってしまった。そのあとも少しの間レンと烏龍茶の睨み合いがあるが喉の渇きに負けたのかレンは烏龍茶を飲みほした。
 しかし、人間とは欲が収まるとまた1つと欲が出るのである。レンは烏龍茶を半分ほど一気に飲みほしたがアサカが何時も用意してくれるお茶と違い生温いものであった。

「アーちゃんは今頃どーしているんですかねぇ。」

 レンが手にしたカードはいない間いじってもらっても構わないと言われているアサカのペイルムーン達だった。
 はぁ。レンはアサカのペイルムーン達をいじることなく客のためにあるソファに身を沈めた。
 アサカはメグミが近所の商店街で当てたという二泊三日の地方の温泉旅行に行っている。女子会だとか騒いでいた彼女達に楽しんで来てくださいね。と見送りしたレンは後先考えずであった。いや、考えても同じように見送りしたであろうが。
 レンはアサカがいないことでまさかこれほど退屈だとは思っていなかった。スイコは元々忙しいし、テツも就職先やらなんやらと騒いで面接に行くことが多かったがアサカと二人でファイトしたりおしゃべりすることができていたのだが。

「退屈ですね〜。」

 呼び出そうと思えばアイチや櫂(電波の届くところにいるかは不明)をケータイにて召喚することができるしかし、そんな気さえも起きなかったレンは再びペイルムーンを眺めた。

「次は着いていきましょうかぁ。」





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さみしがりのレン様です。アサカちゃんがでてこないけど両片想いーーーみたいなことを思っててくださいな。誕生日祭って結構難しいですね……。キツいです。
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