夢夢

□幼き時
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幼き時に出会った男
目が紅く綺麗な髪色 かっこいい人

両親の都合で一週間だけだが
海外に来ている

外国人の友達もでき
ボール遊びをしていたら
男の子がボールを遠くに投げてしまい蒼空は拾いに行くと

ボールがある場所に男の人が立っていた

『?おにぃさんも一緒に遊ぼう!』

ウルド「…イヤ いい」

『どこ行くのおにぃさん?』トテトテ

ウルド「戻らなくて良いのか」

『そうだった!
おにぃさん あしたも ここにいるの?


ウルド「さぁな(よく喋る餓鬼だ)」

『私、蒼空 おにぃさんの名前わ?』

ウルド「…ウルド・ギールス」

『ウルドおにぃさん!
またね!』

蒼空は手を振り皆のところに戻る

ウルドは変わった餓鬼だと思った
何も知らない
俺が吸血鬼だってことを…

次の日も次の日も
何故か公園に行ってしまう
蒼空と話すようになり

笑顔を見ると嬉しくなる

俺は一体どうしてしまったんだ

もっと知りたい

色んな表情を見てみたい

このまま連れ去ってしまおうか

両親が哀しむ?

吸血鬼の俺が…おかしい

そんな感情はいっさい無くした筈だった


『ウルドおにぃさん
どうしたの?
かんがえごと?
なやみがあるの?
私がウルドおにぃさんのなやみ
かいけつしてあげる!』

ウルド「蒼空が?」

『うん!
かいけつしてあげる!』

ウルド「そうか」

『だから おしえて!』

俺は押さえきれなかった

ウルド「蒼空」

『ん?なぁに!』ニパァ!

ウルド「少し歩かないか」

『お散歩?』

ウルド「ああ」

『うん 良いよ!』

ウルドは蒼空の手を握り歩く

これからウルドが蒼空を連れ去るなんて
そして永遠に両親の元に帰れないなんて誰が想像できただろうか





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