夢夢

□幼き時
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『どこいくの?』

そう聞くとウルドが住む「屋敷だ」と言われ

『やしきなんてはじめて』キラキラ

嬉しそうにしている蒼空


しばらく歩いていると
ようやく着き
屋敷の中に入る


『広いお部屋‼』

はしゃいで疲れてしまい
眠ってしまった蒼空の頭を優しく撫で目を覚ます前に鎖をつける
















そして目を覚ました
ベッドに寝かされていた蒼空は
慌てて起き上がる

あっという間に夕方になっていた

『たいへん!帰らないと
ママとパパがしんぱいしてる!』

ウルドは部屋に居ない
でも帰らないときっと心配して探しているはず
屋敷を歩いていたらきっと廊下で会うはず
もし会わなければ今度お礼を言えば良いよねと思い
ベッドから足を下ろしたら
ジャラリと音がし見ると頑丈な鎖が足首に付けられていた

『なにこれ?』

グッと手に力を入れ外そうと頑張るが外れない

『はずれないよ
ママぁ!パパぁ!(泣)』

泣いていたら

ウルドが入ってきた

ウルド「蒼空 どうした」

『ウルドおにぃさん
これッ これ外れないの(泣)』

これと言い泣きながら子供の弱い力で小さな手で一生懸命外そうと頑張っている姿を見るだけで愛らしいと感じた

『ウルドおにぃさんはずすの
てつだって(泣)』

ウルド「蒼空」

『グスンッ?』

涙目でウルドの目を見つめる

ウルド「その鎖は俺がつけた」

『えっ…ッど…し…て…ッ』

ウルド「ずっと俺と居よう」

『ずっと…?』

ウルド「ああ ずっとだ」

『イヤッ…ママとパパがしんぱいしてるもん!ママとパパのところに かえる!オウチに帰して!』

ウルド「帰さない 蒼空はずっと俺と一緒に居るんだ」


『ヤダヤダ‼かえる!』

と泣き崩れる

しばらくすると
泣きつかれ寝てしまった
夢の中では『ママッ…パパッ…グスンッ』と呼んでいた

その頃

蒼空の母親は泣き崩れながら娘を探し父親も必死に娘を探してた












結局 娘は見つからず…


母親は泣く泣く…
父親も悔し顔

日本に帰国した両親


蒼空はウルドの屋敷
部屋に監禁状態

毎晩泣く
ウルドは毎晩泣く蒼空の傍に…




続く
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