拍手お礼話集

□本編設定小話
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本編設定の拍手小話。
若干下ネタ。
ほぼセリフのみ。
時系列は、野菊が花魁になる1年前くらい。蘭菊は花魁になっています。


◇◆◇

 風呂場にて。

『あの、兄ィさま達は普段何か運動をしているのですか』
『どうしたの急に』
『い、いえ。何だか皆腹筋われてるし、筋肉もしっかりとあるので何か体力づくりでもやっているのかと』

 湯に皆で浸かっていると、唐突に野菊がそう切り出す。

『運動?特にこれといってはなぁ。稽古が運動みてぇなもんか』
『体力使いますからね。特に舞は』

『秋水達は何かしてるの?』
『特にしてねーな』
『護身用の体術なら、皆個人個人で兄さん達から教えてもらったりしてるけど』

 そうやって個々が答えていく中、ひとつ隣にいる蘭菊だけが野菊をバカにしたような目で見る。

『野菊、お前分かってねーな』
『何えらそうに蘭ちゃん』
『考えてみろ。毎晩運動してるようなもんだろが』

 3秒の沈黙後。

『え…して『蘭菊ちょっとこっちにおいで』
『いでででで、いてぇ!痛いですって!』
『何言ってるのかなこの子は』

『えーと…。あっ、そうですよね。お客の相手してるんですもんね』

『……』
『……』
『……』
『……』
『……』
『……』

 野菊の発言に男達は固まる。
 そして5秒の沈黙ののち、6人で円になり皆顔を近づけ合い話し出す。

『(おい、あれどっちの意味で言ってんだ)』
『(座敷で体力消耗する方なのか、閨の…)』
『(でも野菊ですからねぇ)』
『(お前が変な事言い出すからだぞ馬鹿)』
『(つ、つい出たんだよ!)』
『(希望としては、座敷の方の意味がいいな僕)』


『あっあれですもんね…お、お布団いつも片付ける時濡れていましたし、汗いっぱいかきますもんね』

 顔を若干赤くしながらも言い切る野菊。

6人『…』


 結果。
 下ネタとしてちゃんと理解していました。


6人『(そう言うのは察せるのか)』

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