短編

□4th.助けて。*Bad End*
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頭がガンガンする。

あれ、俺...何してたんだっけ...?

確か、変な奴らに絡まれて、それで...


「...あれぇ、起きたぁ?」

『...っ!』

気付くと、俺は裸。

その上、何か拘束具のようなもので手首を固定されている

『...っは、離せっ...!』

「あっれー、まだ自分の立場わかってないのかな?ってか、状況分かってる?」ニヤッ

俺の前には、男が...ざっと20人。


怖い。


「まぁ簡単に言うとー...つまり、お前拉致られたってわけ♪」

『...っふ、ざけんな...っ!』

「...ははっ、いいね。そういう強気...嫌いじゃないよ?...さて、どのくらいでお前は壊れるかな...♪」

リーダー格っぽい奴が、指を鳴らす

それを合図に、何人かがこっちに向かって歩いてきた。

「っつーわけで、仲良くしようぜ?」

『...っ、』

顔を背ける

「っはは、お前嫌われてんじゃないの?w」

「なんでだよww俺何もしてねーから!w」

「...さーて、んじゃ始めっか」

『...っ!?』

視界に、異物が入る

臭い。汚い。嫌だ。

「ほら、しゃぶれよ」

『...誰が、そんなこと...っ』

意地でも奴らの言う事を聞きたくない。

そう思ったとき

頬に鋭い痛みが走った。

バシッ

痛みに一瞬遅れて、音が響く

「早く」

男の声には、有無を言わさぬ迫力があった。

『...っ、ぅ...』

小さく、舌を這わせる

「...もっとちゃんとしゃぶれ。でないと...分かってるよな?次は頬じゃ済まねーぞ」


怖い。

怖い。

「...っお、いいじゃん。...っはー、スゲーきもちいww」

「次俺な!」

「何いってんだよ、俺だっつーの!」

『...っ、ふ、ぁ...っ、』

「...あー、出る」

『...ん"っ!?』

後頭部を掴まれ、逃げられない。

抵抗する間もなく、口の中に熱い白濁が出された

『ぅ..っ、お"ぇ...っ』

「あーあー、吐くなよ。勿体無い...ほら、床のやつ全部舐めろよ」

『ひ、ぅ"...っ』

もう嫌だ。助けて。

助けて...っ

「うっわ、ホントに舐めやがったww変態だろマジww」

「あ、そーいやあれ使ってみねー?ドM専用セットww」

「あー、あの誰が買ったかわかんねぇヤツなww」

すると、一人の男が持ってきた。

「ほら、こいつ乗せろよ」

「りょーかい」

拘束具を付けられたまま、持ち上げられる

「うっわ、かるwwこれだったら、持ち上げる体位出来んじゃね?w」

「それはあとでなww」

が、と置かれたものは。

いわゆる、"三角木馬"

『ぃ"っ...!?ぃだ、い"たいっ...!!』

「うおー、すげー」

「っていうかこれって、普通女に使うんじゃないの?w」

「まーいいじゃん。次はー...手錠はコレつけてっからいいっしょ?あ、蝋燭だってよ」

「定番すぎだろww」

ぱちん、と手首が外され、三角木馬に付いてる手錠に変えられる

つまり、逃げられない。

『ゃぁだっ、おねが、ぃ、助けて...っ』

俺の悲痛な泣き声も、奴等には届かない。


「そんじゃ、いくよー」

『やだっ!やだやだっ、やめ...っあ"ぁっ!ぁつ、あ"つい、!』

これまで感じたことのないような痛みが、胸のあたりを襲う

原因は、蝋燭が落とした蝋。

「そんじゃ、勿論次は...媚薬だよね♪」

「さんせーww」


目の前に出されたのは、注射器。

『ゃ、だ...っ』

「...おりゃ♡」


その瞬間から、あまり覚えてない。



*陽人side

「伶斗ーーっ!!」

「おい、もっと別のとこ探せよ!」

「わかってるってば!」

伶斗が、1週間帰ってきていない。

音沙汰もなく、警察に捜索届も出した。

だが、見つかっていない

...っくそ、...どこ行ったんだよ...!


「...伶斗?」


蓮がそう呟いたのが聞こえ、光の早さで振り向く


そこにいたのは、


俺らが知ってる伶斗じゃなかった。



「..伶斗...?さ、探したんだよ...?」

「...お前、...その腕の痕、どうしたんだよ...?」

伶斗の手首には、相当キツく縛られたんだろうロープの痕。


二の腕には、...いくつもの、針で刺された痕。


「..こ、これ、...どうしたの...!」

『...陽人...蓮...。...俺ね...?


おかしくなっちゃったぁ...♡』




-Bad End-

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