秘密の部屋

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「リオーネ…」

不自然に玄関ホールへ人が波になっているのを見て、
ほんの少し興味をそそられた二人が其方に向かおうとていた時。
か細い声に呼び止められた。

「ジニー、どうかしたの?」

ジニーは以前にもあったようにアルフレッドの方を気にした。

「アル」

リオーネの少し困ったような申し訳ないような顔に、
手を振って人の流れに消えることにした。
少しして振り返ってみると二人の姿はもう消えていた。

リオーネには隠し事がある。

無理に聞こうとは思っていないが、ずっと隠されていれば嫌でも気になってくる。

「一体何事だ?すごい人だりだけど」

掲示板の前にできた人の山をかき分け、もがいていたハリーを引っ張り出した。
ハリーに続いてロン、ハーマイオニーも助け出す。

「”決闘クラブ”が今夜開かれるんだって」
「はあ、行くのか?」

どうしようかな…
口ではそう言っているが、ハリーもロンも興味津々といった様子だし、
ハーマイオニーも乗り気だ。

「君は…というか、リオーネは一緒じゃないのか?」
「あー、リールはちょっと呼び出しを受けてて…」
「まさか、スネイプに?」
「ちげーよ」

リオーネが勝手にとってきたポリジュース薬の材料のことでも心配したのだろう。
青ざめたハーマイオニーの頭を撫で回してアルフレッドは笑った。
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