賢者の石
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_飛行訓練は木曜日に始まります。グリフィンドールとスリザリンとの合同授業です_
談話室に張り出されたお知らせに寮内はがっかりとした空気で包まれた。
スリザリンの悪口やら飛行訓練に対する希望や不安が飛び交う中
アルフレッドは欠伸をした。
「二人は箒に乗ったことある?」
いつの間にやら自分の体験談を語り出し、
クィディッチについて盛り上がっていた。
その中で自分達に向けて言われた言葉に辺りを見渡すと、リオーネの向こう側で少しふて腐れたような顔のハリーと目があった。
「俺はあるが、リールはないな。」
「アルがダメって言うからでしょ」
「僕も勿論ないんだ。みんなはあるみたいだからこんな話できなくて…」
なるほど、それでコッチに逃げてきたわけだ。
「ま、大丈夫さ。下手なことさえしなければどうにかなる。」
リオーネにするように軽く撫でたハリーの髪は触り心地は違えど
サラサラしていた。