賢者の石

□07
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「リオーネ!聞いてちょうだいよ!」

毎日のように出る宿題を机に広げ一つずつ片付けていく。
一つ一つは難しくもなんともないが、量が多い。
大広間の机の一角を占領するように二人が座っていると、
ハーマイオニーが物凄い形相で駆け寄ってきた。

「落ち着いてよ、ハーマイオニー。紅茶でも如何?」
「…ありがとう、貰うわ」

アルフレッドが杖を振ると机の上の羊皮紙や本が綺麗に整頓され
二つの山に積み上げられた。
リオーネが渡した紅茶に一口口をつけると漸く落ち着いたのか
一つ息をついた。

「一体どうしたの?」
「ハリーとロンよ。
彼等ったら校則を破ったのよ?
それなのにまるでご褒美をもらったみたい!」
「まあ、褒美といえばその通りだろうな。嬉しい事にはわかりないはずだ。」

ハーマイオニーは再び興奮して声を荒げ、アルフレッドをキッと睨みつけた。

「彼等と関わるのはやめたんじゃなかったの?」
「…それは、そうなんだけど…」
「気になるのね。」

煮え切らない様子にリオーネはクスクスと笑った。

「アルフレッドはクィディッチに興味ないの?」
「ないな。箒も疲れることも嫌いだ。
大体、俺たちはその競技を見たことがない。」

ハーマイオニーはまさか。と言いたげに目を丸くした。

「貴方達、マグル出身じゃないわよね?」
「違うわ。コレでも魔法族よ」
「少し特殊ではあるがな」

カップに残っていた紅茶を一気に煽ると、少し冷めて苦くなっていた。
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